アメリカが大好きな要素を「ゴリラ」が「大き」く、そして「強い」と3つも詰め込んだよくばり映画が4度目の復活! そもそも彼らの異常なゴリラ愛は初代1933年版の大ヒットが起源とか。初代のコンセプトを現代技術でドラマティックにアップデートした2005年版から一転、直球の怪獣プロレス映画とすることで短期間のリイマジネーションをフレッシュな印象に導いています。主演ながら華を添えた感のトムヒ、いつも通り仕事をこなしたサミュエルら人間ドラマは最小限とも言えるなか、物語の中心といえる役割は怪獣みたいな顔のジョン・C・ライリーで、ほらやっぱり怪獣映画じゃないか! と。エンディングではハリウッド版怪獣大戦争、レジェンダリーピクチャーズのモンスターバース開幕を謳っていたんですが、現在親会社の業績不振により最悪次のゴジラで打ち止めの恐れが…。煽りVだけで”試合”が無くなるなんてどうかしてますよ! 暴動だよ!(NakedLoft:齋藤航)