ゾンビゲームという現在一大ジャンルとなった存在を牽引してきたバイオハザードシリーズは毎回新たなホラーゲームの形を作ってきた。最新作「バイオハザード7」は今までとはまったく異なる一人称視点、主人公は沼地に住む「悪魔のいけにえ」のような基地外ファミリーに監禁されている状況から脱出する…ともうぜんぜんまったく今までのバイオとは異なっている。特殊部隊がゾンビと戦って行く物語とは全く異なり、暗闇や狭い場所、追っ手や犠牲者の死体…などなど、プレイヤーにショックを与える為に作られた、ホラーゲームの原点に立ち返ったようなゲームである。相手に見つからないよう行動する要素も重要だが、バイオ7では圧倒的に不利な状況のためサスペンスも格別だ。はたしてどのような展開を見せるのか。そもそもゾンビは登場するのだろうか。劇的な進化を遂げたバイオ7は間違いなくホラーゲームの最新進化形だ。(多田遠志)