6月4日に渋谷ユーロライブにて行われたダブルブッキング単独ライブ『自己満足』。その最後に突如発表されたのが同タイトルの書籍発売である。芸歴18年にして初めての出版。テレビやラジオへの出演で数々の伝説を残しているダブルブッキングの黒歴史をツッコミの黒田が振り返る。ボケの川元は短編小説を初執筆。その数なんと13本。今まで書いていないことが不思議なくらい川元らしいブラックな内容が散りばめられている。そして、彼らの結成から現在までのことを少しずつ毒舌も交えながら書かれた2万字に渡るインタビューや、川元が2014年から行なっている後ろ向きな発言が多い自嘲Twitterのつぶやきと、内容が盛り沢山。さらに、ライブの幕間で披露された、個性が光っているかるたも収録されている。2冊購入して1冊は読む用、もう1冊は遊ぶ用に分けてもいいかもしれない。二人の芸人人生が伝わる1冊である。(阿佐ヶ谷ロフトA:小関佑介)