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『アベンジャーズ』などアメコミ映画は定着したようだが、最近どうも規模が大きくなりすぎだ。どの作品も「地球存亡の危機」ばかり。有名キャラのオールキャストで、各々の見せ場も増やさなきゃいけないし、ストーリーも複雑さを増して、そろそろ前の作品を見てないと厳しくなってきた…。そこで現在アメコミ界を席巻している、デッドプールの映画である。「スーパーだがヒーローではない」彼の巻き起こす騒動は地球の平和などとは無縁で、自分の復讐や欲求のために戦う。別名「お喋り傭兵」の彼は戦闘中でもしゃべり続け、画面越しに観客にまでベラベラ話しかけてくる。台詞の中でワム！や日本アニメ『百獣王ゴライオン』まで飛び出す博識（？）さ。『Ｘ－ＭＥＮ』などの他のアメコミ映画をおちょくる台詞も満載だ。ポップカルチャーとの本格的な融合を実現した本作は、デップー未体験者やアメコミ初心者にもおすすめできる内容だ。（多田遠志）
