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ゾンビスクール

2016.02.01   CULTURE | MOVIE

2/20〜シネマサンシャイン池袋ほか全国で公開

 ゾンビ映画は映画ジャンルの1つとして順調に量産されている…ように見える。しかしそう安穏とはしていられない。TVドラマ『ウォーキング・デッド』の与えた影響は絶大で、あの規模で手抜きのない非情な物語を毎週毎週お茶の間に届けられてしまっては、ゾンビ映画の方は完全にお株を奪われてしまった格好だ。勢い近年はゾンビがしゃべったり人間と共存したり同棲したり、と基本ルールを逸脱した作品が増えているのが現状だ。これからのゾンビ映画の存続のためには、基本は押さえつつ他ジャンルとのハイブリッド化を果たした作品が必須だ。本作『ゾンビスクール』は、見事に学園コメディと融合した意欲作となっている。『ロード・オブ・ザ・リング』などの輝かしいメジャーキャリアを持ちつつも、本作の主演とプロデューサーを勤め趣味のホラー街道一直線のE・ウッドには今後も注目である。(多田遠志)
 
 小説家を目指しNYに上京したが、早々に夢を諦めたクリント(イライジャ・ウッド)は母校の小学校で臨時教師として働きだす。なんとか学校に馴染もうとしている間に、給食の時間が訪れる。その直後から生徒がゾンビ化して……。学校に隔離された教師は果たしてゾンビとなった生徒から逃げられるのか!? 怖くて笑えるゾンビコメディ映画で、ホラー映画やゾンビ映画が苦手と言う方にぜひ観て頂きたい映画です。もちろんゾンビ映画の恐怖やスリルも沢山あり、ゾンビに見つからないように逃げ回る教師にドキドキハラハラしてしまいます。そしてゾンビだけではなく、クリントの恋愛の行方も気になります。随所に仕込まれた小ネタに思わずクスッとしてしまう事も何度もあり、怖くて、笑って、感動するそんな映画なので、ぜひ劇場に足を運んで観てほしい。(日野弘美)

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