Rooftop ルーフトップ

REVIEW

トップレビュー東京最後の異界 鶯谷 / 本橋信宏

東京最後の異界 鶯谷 / 本橋信宏

2015.08.03   CULTURE | BOOK

宝島社SUGOI文庫 / 780yen

 なんともロフトラジオという番組を始めてから、週に2〜3冊の本を読み切るようになった。すなわちラジオ番組に登場するゲストはそのほとんどが自分の本を出版している。やはり読まねば失礼に当たるとアマゾンで買い読み始めるが、それは色々な発見があって実にちょっときついが楽しい。おととと、本の紹介(とても書評なんて書けない)が遅れた。奇才・本橋信宏が東京に漂う昭和の残り香を求めて入り組んだ「鶯谷」のラブホテル街で取材を開始した。鶯谷は陰と陽、生と死が併存している。ラブホテル街は24時間、男女が性交に励む。この駅は山手線で最も乗降客が少ない駅だ。広大な寛永寺の墓地と駅を挟んだ反対側は都内有数のラブホテル街で風俗産業の最先端スポットとなっている。ほとんど帯や表紙のタイトル文からの引用だが、面白くないわけがない。相当ヒットしている文庫本で、読みやすい文章ですぐはまって読める。(平野悠)

このアーティストの関連記事

CATEGORYカテゴリー

TAGタグ

RANKINGアクセスランキング

データを取得できませんでした

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻