ソニー・ピクチャーズエンタテインメント / BD 4,980yen / DVD 3,990yen
巨匠サム・ライミ監督のデビュー作にしてその名を一躍世界へと知らしめた伝説のスプラッタームービーを新人監督がリメイク。この夏劇場公開された今作が早くもDVDリリースされた。オリジナル版を踏襲しつつも現代風にアレンジされたストーリーはシリアスな展開を見せるが、それによってオリジナル版の持ち味であるチープでぶっ飛んだ「恐怖を突き抜けた笑い」を感じられなくなってしまったのは残念だった。しかし冒頭よりノンストップで繰り出されるひたすら生々しくリアルな"痛い"ゴア描写が素晴らしく、特にラスト15分の血みどろでフルスロットルな展開を見せるバトルシーンは一見の価値あり。さらに触手レイプや例のチェーンソー、そして自らの腕を切断するシーンなどオールドファンならニヤリとするオマージュも満載。コメディ要素を封印し、怖さとリアリティを追及した"真面目版"死霊のはらわたとして観れば、これはこれで「イカす」作品である。（阿佐ヶ谷ロフトA：谷岡）
