『北斗の拳』『ドーベルマン刑事』などの原作者である武論尊先生の、“生きざま”に焦点を当てた『下流の生きざま』。唯一全巻揃えた漫画が『北斗の拳』の私にとって、「ジャギのようにしぶとく生きろ！」というキャッチにまず心を奪われた。“仕事”“日常”“恋愛”“友情”“博打”“生きざま”の項目ごとに、手掛けられた漫画の名ゼリフを引用し、武論尊先生自身の経験談と併せて綴られている。その中には傍若無人に振る舞ってきたジャギが放った「おれの名をいってみろ!!」の言葉に秘められた悲しい真実も。下流には下流なりの意地と生きざまがあることが全ページに渡って綴られ、下流の可能性を説き、上に這い上がるしかない！ というメッセージを放つ。人間の強い部分も弱い部分も、そしてどうしようもない部分も含め、男の生きざまが詰まった1冊。仕事や恋愛、将来に悩んでいる男性には特に響く本ではないだろうか。私は読み終わった今でも毎日持ち歩いているほど大事な本になっています。（Rooftop：やまだともこ）