世界では今も年間400件以上の海賊事件が発生している。以前は東南アジアで半数以上が起こっていたが、2007年以降、その中心はソマリア沖、ソマリア周辺がほとんどという。終わりなき内戦が続き、無数の武装勢力や海賊が横行する「崩壊国家」ソマリア。その中で独自に武装解除し、十数年も平和に暮らしている独立国、それがソマリランド。そこは国際的には国家として認められておらず、あくまでソマリアの一部という扱いを受けている。一方隣接する南部ソマリアは、国連が認める国家にもかかわらず、無政府状態の紛争中で、強い者が弱い者を支配する世界。事件の絶えない海賊国家プントランドも健在。高野さんはソマリランドの平和の謎を探るために、混乱を極める隣接国にも取材を敢行、ソマリア国内全土を旅する。潜入すること計4回!4年に渡る長期取材で、謎の国家の全貌が明らかに!(奥野テツオ)※本書の大ヒットを記念して、ゲストに木村元彦さんを招いたイベントが5/14(火)ロフトプラスワンにて開催!!