「文章が知識だとすると、ラジオは情熱」とはピーター・バラカンさんの新書帯コピー。ラジオから流れてきた音楽やトークをより深く理解するため、書店と映画館とTSUTAYAに通ってる間にずいぶん時がたちました。「文化系トークラジオLife」はまさにそんな番組で、人の知識欲を駆り立てて文化的な＜浪費＞活動に向かわせます。いろんなテーマをいろんな人がいろんな切り口でいつもの場所で語る。しかも、入り口はわかりやすい。本書はプロデューサー・長谷川裕さんと司会・鈴木謙介さんそれぞれが番組への思いを、「Life」の思想・作り方を通して語りおろすパートと３回分の過去放送まとめを収録。何か面白いものをつくろうと思っている人は本放送と本書、必聴で必読。まだ聴いたことがない人や「タマフル」リスナーにもお勧めしたい。（Asagaya/Loft A 森下雄太）

※「Life」出演者であり、本書の編集・構成をされた斎藤哲也さんのイベントが4/9（火）阿佐ヶ谷ロフトにて開催