小学館
560yen
同作者による『ヨルムンガンド』は、傭兵たちのチーム戦でのリアルな戦闘を描いた作品で、他のアクション物でよくありがちな無双キャラクターが多数をなぎ倒す、そんな展開とは一線を画し、非常に興味深かった。世界中に点在する紛争地帯の現実や、武器商人の主人公が夢見る「世界に破壊をもたらす者が夢見る新世界秩序」には驚かされた。漫画でもアニメでも未体験の方にはお薦めする。さて、その高橋慶太郎氏の新作が『デストロ２４６』だが、現代日本にやってきた美少女殺し屋コンビが大殺戮を繰り広げる、とうってかわった作品だ。『ヨルムン〜』でも萌えとは無縁な強い女性を描いてきたが、さらに加速がかかった塩梅だ。「〜女子」流行りの昨今だが、「殺し屋女子」という新たなジャンルが発生したと言えよう。『ガンスリンガーガール』は終わってしまったが『BLACK LAGOON』も連載再会のようであるし、「鉄砲女子」もの、健在なようで何よりである。（多田遠志）
