講談社
600yen
2月22日発売
凛と万次の19年に渡る旅がとうとう完結。無限なのに完結するんだなと馬鹿なことを考えつつ読み返すとやっぱり面白い。主人公の2人をはじめ登場人物がみな魅力的だ。万次は馬鹿で人間臭く、凛は可愛い。不死身の侍との仇討ちという一見トンデモ設定なのに、全くそのことが気にならない。むしろその設定を上手く活かした物語を丁寧に描写することで、説得力をもたしている筆者の表現力には今更ながらまいってしまった。人を斬るシーンもなぜか艶っぽさを感じてしまうのはなぜだろう。どんな物語も終わりは来るのだからしょうがないが、こんな魅力的な作品が完結してしまうのはやっぱり寂しい。2人の旅がどのような結末を迎えるのか、是非ともあなたの目で確かめて欲しい。そんな今作の完結を記念し、2/23阿佐ヶ谷ロフトにて「沙村広明ナイト」開催。ニコ生ロフトchにて一部無料放送、作品の魅力を再確認する意味でも是非ご視聴ください。（Asagaya/Loft A 柏木 聡）
