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トップレビュー007 スカイフォール

007 スカイフォール

2012.12.05   CULTURE | MOVIE

全国で公開中

 英国情報部の秘密諜報員、殺人許可証を持つスパイ007ことジェームズ・ボンドも今年で映画化50周年である。長年続くこのシリーズも時代を映す鏡として見ると大変興味深い。冷戦時は当時の東西陣営間の緊張を色濃く映し、冷戦終結から2001年以降はテロとの戦いに移行している。映画に花を添えるボンドガールもどんどん強くなっているし、そもそも今や上司が女性のためボンドのプレイボーイ能力もなかなか発揮しにくい現状である。本作ではさらにボンドの「老い」や「トラウマ」、「過去」まで言及していて誠に現代的と言える。スーパースパイのままでいて欲しかったのも事実だが。ともあれ、今までの作品を見ていなくても、十分楽しめるアクション作品になっているのは間違いない。日本の超有名廃墟が登場するのも見所だ。…余談だが、次回作は『ダークナイト』などのC・ノーランが監督との話。バットマンだけでなく007まで台無しにしないで欲しいなぁ…。(多田遠志)

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