9.28より全国で公開
1945年、第二次世界大戦末期、ナチスドイツの幹部たちは、連合軍の侵攻から逃れ開発していたUFOに乗って地球を脱出、密かに月の裏側へと向かっていた。月面に秘密基地を建設、潜伏していた彼らは2018年、地球侵攻の準備万端整えて再び地球を征服するために戻ってきた！ 奇想天外な物語のこの「アイアンスカイ」は、数年前から話題を呼んでいた。月面基地を宇宙サイドカーで疾走するナチスの兵士、などのCGムービートレーラーをホームページで配信、賛同したファンから寄付金を募る、と言う資金集めで、無事完成にこぎ着けた。日本からの寄付金も結構あったそうである。 完成した本編は、意外なほどにきちんとした映画になっている。コメディーとしても、アクション映画としても、もちろんナチス映画としても。人種問題などあり、なかなか作るのが難しいナチス映画ではあるが、このようなファンの熱意の後押しで完成したのは誠に喜ばしいことである。（多田遠志）
※9/24にロフトプラスワンで「『アイアン・スカイ』公開記念！地獄に堕ちた底抜けナチ映画祭り」開催。
