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トップレビュー月刊日本 9月号

月刊日本 9月号

2012.09.06   CULTURE | BOOK

ケイアンドケイプレス / 650yen

 月刊日本は、1997年に創刊し「日本国の自立と再生を目指す保守の提言誌」として15年間発刊されている論壇誌だ。商業主義に陥らず言いたいことを発信していく雑誌としては、(少々乱暴な例えだが)リベラル系の週刊金曜日や月刊創の保守版とも言える。9月号では「北方四島・竹島・尖閣諸島問題」を特集し、菅沼光弘、山崎行太郎、木村三浩が寄稿している。山崎氏が「オスプレイ問題を通して見えてくるもの、それは安全保障、米軍基地、沖縄、そして差別というわが国の国家存立の根幹にかかわる問題」と指摘しているのは左右問わず頷くはずだ。また原発問題についても特集しており、一般的に左翼的なイシューと言われる脱原発に対して、「右こそが脱原発を訴えるべきだ」と統一戦線義勇軍の針谷氏が主張を展開している。連載も、鈴木宗男、佐藤優といった豪華な布陣で、保守のみならず、リベラルな人にも是非読んで欲しい雑誌だ。(加藤梅造)

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