Rooftop ルーフトップ

REVIEW

トップレビュー封印された「放射能」の恐怖/クリス・バズビー

封印された「放射能」の恐怖/クリス・バズビー

2012.08.06   CULTURE | BOOK

講談社 / 1,785yen

 もう原発の恐怖なんて言う本は読みたくもないし、ひしひしとやってくる放射能やこの原発事故に、多くの国民は不安な毎日を暮らしているのだ。これだけの事故を起こしておいて政府の呆れた原発再稼働に腹が立つ。本書の筆者はECRRと言う「真の独立放射能汚染調査機関」を1997年に志ある約40人の国際科学者達と設立した。本書の帯には「国際原子力マフィアに立ち向かう孤高の科学者が命懸けで追求する本当の被害予測」とある。1ページ目から「やはり東京から避難した方がいい」から始まるのには驚いた。東京都心部のエアコンフィルターから11万ベクレルのセシウムが発見され、問題はこのフィルターから大量の空気を吸っていたにもかかわらず、東京は大丈夫だと政府発表を鵜呑みにして安心している事だと警告している。やはり放射能から身を守るには基本その地域から逃げる事しかないのだ。本当に人間という奴は自分たちで扱えないとてつもない怪物を作ってしまったものだ。首都圏汚染・全国民必見の全データーも掲載。(平野悠)

CATEGORYカテゴリー

TAGタグ

RANKINGアクセスランキング

データを取得できませんでした

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻