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REVIEW

ヒミズ

2012.01.06   CULTURE | MOVIE

1月14日(土)より、新宿バルト9、シネクイント他全国ロードショー

 先日、出演した「スタジオパークからこんにちは」(NHK)にて、生放送にも関わらず「ウンコ」「おちんちん」を連呼。プラスワンにて酔っ払った時のエピソードにも事欠かない、奇才・園子温監督の最新作「ヒミズ」を試写で拝見した。作品のトーンは古谷実氏の原作同様、とにかく暗くて重い。十代童貞男子特有の凝り固まった思考が作品の隅々から感じられ、しょっぱい学生時代を送っていた筆者は、どっぷりと主人公・住田に自己投影してしまった。誤解を恐れずに言うとこの映画はきっと女子と浮かれた学生時代を送った男子連中には響かない。響くのは、友達も恋人も必要としない(と、勝手に思っていた)しょ〜もない学生時代を過ごしてしまった男子のみ。もしくは、今まさにそんな生活を送っている学生諸氏にこそ見て欲しい作品である(その為に園監督はあえてR指定にしない作りにしたのではないだろうか)。園子温版「淋しいのはお前だけじゃない」(って、内容全然違うけど)。(石崎典夫)

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