『くすぶれ!モテない系』『呻け!モテない系』に続く、モテない系3部作、遂に完結編!? かどうかはわかりませんが、世の女子の生息を、モテ系/モテない系/圏外に分類した能町みね子が、そのモテ系/モテない系のどちらにも分類できない薄く広い層を「ドリカム層」と新たに命名した画期的な書。ではドリカム層とは? モテない系が「ピンクが着れない」だったり「サブカル好き」だったりする故に「全くモテない訳じゃないけど男にあまり縁がない」女子なのに対し、ドリカム層は「なんとなくドリカムが好きそうなふつうの」女子のことを定義付けしたものだ(あくまでなんとなくのドリカムなので、その下の世代だとELTだったり、最近だと「いきものがかり」だったりする)。さらにはドリカム層を恋愛ターゲットとする「缶ビール男子」なる層も登場し、現代日本の恋愛ヒエラルキーが見事に図式化されている。今最も人気のあるコラムニストによる爆笑の一冊(但し、自分がモテない系じゃないと笑えないかも...)。(加藤梅造)