世界一になった「なでしこジャパン」がフィーバーしておりますが、こちらも日本が世界に誇る希代の浮世絵師、歌川国芳でございます。化け猫や亡霊、どくろ、擬人化した動物たちなど...古臭い浮世絵のイメージを払拭する彼の独創的でパンチの利いた作品の数々は、今も多くの芸術家、漫画家、デザイナーを魅了し続けております。こちらの本は、国芳の人間性にも着目しており、その日に稼いだ金はその日のうちに使ってしまい、火事が起こると遠近を問わずに火消しに参加するというような、活発で漢気のある生粋の江戸っ子ぶりが垣間見られます。国芳没後150年という今年は、全国の美術館でイベントが開催され、東京では2011年12月17日〜2012年2月12日まで、森アーツセンターギャラリーにて「没後150年 歌川国芳展」がスタート。驚きと力強さと美しさが同居する浮世絵の世界に魅了されましょう。（阿佐ヶ谷ロフトA／豊村）

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