屑文化！　これほど潔いジャンルもないファンジン...号を重ねるごとにデザイン、執筆陣、内容がどんどん洗練と厚みを増し（もう凶器クラスの分厚さ）、どう考えてもそんじょの単行本より濃ゆ〜い。今号について手前味噌、私は「新耳袋殴り込み」５冊一気レビュー、多田遠志は映画「スラッグス」と忘れられたホラー作家リチャード・レイモンについて熱い思いをぶつける（この頁ホントおしゃれだからぜひ見て！）。特集が話題の映画「先生を流産させる会」、柳下毅一郎は気前よくリチャード・フライシャー自伝「泣くときにはそう言って」翻訳新連載開始、新進気鋭の映画ライター真魚八重子は天知茂の「江戸川乱歩の美女シリーズ」全作改題後編と幻の封印映画「夕映えに明日は消えた」へ思いを寄せ...新旧ごちゃまぜ、関係者の「今面白いもん伝えんだよ！」が詰まってる。漫画やアートもいっぱい。高橋ヨシキ、根本敬ら錚々たる面子が一堂に会し特典DVDまでつく。元々エッジなホラーと音楽本だから、タワレコにもあり。絶対ロフトッ子も見逃せない！（尾崎未央）

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