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フットボールサミット第3回 3.11以降のJリーグを問う

2011.07.06   CULTURE | BOOK

カンゼン / 1,300yen

 東日本太平洋沖地震から三ヶ月。悲観的な状況下でも、日本全国から自動誘発的に団結し現地に直行、地元と連動してボランティア活動を継続している人々が沢山存在している。その一端のレポートをおさめた「フットボールサミット」第三回、刊行議題は「3・11以降のJリーグを問う」。震災復興支援ボランティアから見える、サッカーのサポーターの行動原理が自発的である所以などが表現されている。この支援活動がクラブチームの垣根を越えて大きなムーブメントになった事実は、全てのサッカー関係者にとっても勇気づけられる出来事になった。震災被害を前にサッカーもクラブ運営において経済的な問題が顕著になってしまった今こそ、クラブサポーターと共にホームタウン制度の重要性と新しいビジネスモデルを模索することが不可欠なのだ。ベガルタ仙台社長白幡氏の「どんなに修羅場になっても知恵を出す人間っているんだよ。状況は厳しいがすべてが悪いことばかりじゃない」の言葉は、サッカーサポーターのみならず、現状打破しようともがいている人に届く生きた言葉だと思う。(阿佐ヶ谷ロフトA/金枝)

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