東京を拠点に活動する日本語オルタナティブロックバンドmerimeriyeah(メリメリイェイ)が、1stフルアルバム『merimeriyeah』(セルフタイトル)を配信・CDにてリリースした。レーベルは、前作メコン『グライダー』EPのリリースが話題を呼んだ、新進気鋭のインディペンデントレーベル〈けのびレーベル〉。
セルフタイトルを冠した本作は、結成15年のキャリアを総括するような渾身の一作。メンバー脱退を経て、東京・三鷹市の小学校同級生コンビであるオリジナルメンバーの2ピース体制で制作した。
“浮き沈みの激しい僕たちの、オルタナティブ・ギターロック・テーマソング集”をキャッチコピーとする本作は、ダイナソーJr.やbloodthirsty butchersを彷彿とさせる迫真の轟音と、チャットモンチーやサニーデイ・サービスのような人懐っこさを両立した、稀有なバンドの魅力が詰まった全11曲で構成されている。
ひねくれつつもシンプルで優しいギターロックソングの「シュシュ」、アップテンポに繰り返される独特な歌詞が哀愁を放つ「トランスじいさん」、スロウコアとグランジを反復するような奇跡的な楽曲「冬の窓 (Summer Version)」、現代における「上を向いて歩こう」とも言えるような「夜になったら」、ブラスセクションを取り入れて疾走感溢れる「青さ増し」、マーヴィン・ゲイを大胆にオマージュした「Goo」等々、全曲が名曲と呼べるような個性豊かな楽曲群には、ピュアな歌心と、楽器のストレートな格好良さが共通している。
プロデュースは、けのびレーベル主催であり、バンド・Townのメンバーであるksn。レコーディング・ミキシング・マスタリングは、バンド・ophillの藤井敦史による自宅スタジオ・comonostudioで行われたた。
アートワークは、イラストと写真を、短編『水の定規』がちばてつや賞に入賞し話題を呼んだ漫画家・夕暮宇宙船が担当。デザインを、バンド・shutoの元メンバーであるデザイナー・菊池葉月が担当し、全16ページの歌詞カードから、パッケージの隅々に至るまで、美しく仕上げられている。
CD限定のボーナストラックとして、アウトテイク2曲「パンクのTシャツ」「いい天気」と、アンビエント版1曲「夜になったら(井の頭通りmix)」を、CDパッケージ内に印刷されたQRコードからダウンロードすることができる。
先行シングル「シュシュ」、「夜になったら」がデジタル配信中。また、京都を拠点に活動するSSW/映像・アニメーション作家の佐野千明による「夜になったら」のアニメーションMVも公開されている。
▼「夜になったら」Music Video
【merimeriyeahプロフィール】
2010年結成の日本語オルタナティブロックバンド、merimeriyeah(メリメリイェイ)。
自主制作にて、シングル・EP・ミニアルバムを多数リリース。また、スプリット作品として、名古屋のfish、札幌のnessieとの『とおくのともだち』(2016年)、チリのsegunda divisionとの『En la era de las telecomunicaciones/テレコム時代の中で』(2018年)もリリースしている。
メンバー脱退を経て、現在はオリジナルメンバーである下平航士朗(ボーカルとギター)、石渡朔子(ドラムとコーラス)の2ピース体制で活動中。
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