赤気が、ライブでも演奏している新曲「永遠」「夕暮れも半ばを過ぎて」をデジタルリリースした。
また、本日8月28日(木)は盟友、あすなろ白昼夢、アンジーモーテルとの3マンライブが下北沢SHELTERにて開催される。詳細はこちら。
「永遠」(レビュー)
「今ここが永遠が鳴るところ」この一行で、もうすべてが決まっている。
バンドが鳴らすのは単なるロックではない。時を止め、観客の心臓を同期させる「瞬間の永遠」だ。
疾走するビートと、全身を押し出すようなギターのストローク。
その上で放たれるボーカルは、叫びでもささやきでもない、ただ“真実”そのものだ。
情熱の赤い薔薇。朝日のとばり。神様にも数えられない速さの鼓動。
歌詞に散りばめられたこれらのモチーフは、比喩でありながらも、ライブの現場に立つ者なら誰もが実感できる感覚だ。
サビはリフレインの嵐。耳ではなく全身で覚えるフレーズが、観客を呑み込み、
曲の終わりには時間の境目すら見えなくなる。
「永遠」という言葉は、本来は遠く手の届かない場所にあるはずだ。
だが、この曲はそれを今ここに引き寄せ、目の前で燃やし尽くしてみせる。
スタジオ録音で聴けば熱く、ライブで浴びれば生きていることそのものが祝福になるそんな稀有な一曲だ。
「永遠」楽曲解説(文責:切裂 開)
これは俺達のAbsolutely Imagination 。
永遠はいつだってこの瞬間に発生してしまうもの。ギターのコードが鳴った瞬間にそこに生まれるもの。人の歴史にぶっ刺さり、いつでも再生される風景のこと。俺はスタジオやライブハウスでそういう瞬間に沢山出会ってきました。そういう音。
「夕暮れも半ばを過ぎて」(レビュー)
夕暮れの赤は、美しいだけでは終わらない。
この曲が描くのは、日没の光に染まりながら滲み出す「愛の痛み」だ。冒頭から流れる情景は、あまりに生々しい。
夕暮れの風の中にひとり立つ主人公。心臓のように脈打つ夕日、そして「血が出て止まらない」ほどの愛の傷。
ここに描かれるのは、恋が終わる瞬間の静かな絶望と、それでもなお想わずにはいられない執念だ。
歌詞は容赦なく心の奥を突く。
「永遠も半ばを過ぎて」「間違え続けてる僕の愛の形」それは救いを求める言葉ではない。むしろ破滅を抱きしめ、共に沈んでいく決意だ。繰り返される「地獄の火で焼かれましょう」というフレーズは、愛の終わりを前にした人間の美しい狂気を象徴している。
音の面では、静けさと熱量が交互にせめぎ合う構成が予想される。淡々とした導入から、後半にかけて空が「焼けて」「剥がれ落ちる」描写に合わせ、サウンドは一気に厚みを増していくだろう。その変化は、まるで夕景が夜に飲み込まれる瞬間のようだ。
商品情報

Live Info.
赤気、あすなろ白昼夢、アンジーモーテル主催 【金環皆既日食】
2025年8月28日(木)
OPEN 19:00 / START 19:30
出演:
赤気
あすなろ白昼夢
アンジーモーテル
チケット:ADV¥3000 / DOOR¥3500