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沖縄の戦争洞窟ガマをテーマにした小田香監督の中編『GAMA』、沖縄慰霊の日(6月23日)に合わせて特別上映

2025.05.28

『Underground アンダーグラウンド』『セノーテ』の小田香監督の中編『GAMA』が、沖縄慰霊の日(6月23日)に合わせて6月21日(土)から2週間限定でユーロスペースにて特別上映されることが決定。ポスター・ビジュアルと小田監督のコメントが公開された。
 

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本作は沖縄戦で多くの住民が防空壕として避難し、生活し、また命を落とした自然洞窟「ガマ」をテーマに、当時の出来事を語り継ぐガイドを務める男性の語り部としての姿を小田香監督独自の映像体験として描き出している。
映画作家・ダンサーの吉開菜央が小田香監督の最新長編『Underground アンダーグラウンド』に繋がる、「シャドウ(影)」という女性を体現し、沖縄の歴史と記憶に触れる小田監督の新境地がスクリーンに現れる。
 

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このたび解禁されたポスタービジュアルでは、ガマの暗闇で、何かを訴えかける平和の語り部の松永光雄さんの姿と、その後ろに佇む、青い服の「シャドウ(影)」の対比が印象に残るものとなっている。
 

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6月22日(日)にはユーロスペースにて小田監督が登壇するトークイベントも開催(時間などの詳細は後日発表)。
また本作は、ユーロスペースのほかに、シネ・ヌーヴォ[大阪|6月21日(土)〜]と長野相生座・ロキシー[6月21日(土)、22日(日)の2日間限定]でも沖縄慰霊の日に合わせて上映される。

小田香監督コメント

じぶんは松永さんの言葉や、ガマでの語りを聞きながら、ガマのなかで映画を撮りたいと思うようになりました。沖縄の地下の記憶を、その一部を、松永さんのお力をかりて、映画にしたい。霊石になっていたかもしれない無数のサンゴや石、ガマの暗闇と継承されるべき記憶、 誰かに届けたいひとつの映画をつくることができると感じました。

商品情報

映画『GAMA』

監督・編集・音響:小田香

出演:
松永光雄、吉開菜央
山内平三郎、西原美喜絵、平隈千恵、田原美野

撮影:高野貴子
録音・テクニカルディレクション・グレーディング:長崎隼人
照明:平谷理沙
監督補佐・撮影助手・リサーチ:鳥井雄人
プロダクション・コーディネート:小田絵理子
プロデューサー:筒井龍平、杉原永純

企画:とよなかアーツプロジェクト・豊中市市民ホール等指定管理者 委嘱作品
製作会社:トリクスタ
製作:豊中市立文化芸術センター
配給:スリーピン

© 2023 Toyonaka Performing Arts Center / trixta
日本/2023/日本語/カラー/DCP/53分

2025年6月21日(土)〜7月4日(金)ユーロスペースにて限定ロードショー
シネ・ヌーヴォ[大阪|6月21日(土)〜]、長野相生座・ロキシー[6月21日(土)、22日(日)の2日間限定]でも上映

【STORY】
戦火の記憶が聞こえてくる
沖縄の──戦火の記憶に触れる
ひとりの語り部が暗闇で話しはじめる 青い服の女は暗闇でその声を聴く

戦後80年の沖縄──
沖縄戦で多くの住民が防空壕として避難し、生活し、また命を落とした自然洞窟「ガマ」の中で、平和の語り部として当時の出来事を語り継ぐガイドを務める男性。あるガマでは、集団自決により多くの命が失われた。またあるガマでは米軍との対話を試み、多くの命が救われた。家族を失った人がいる。家族と再会した人がいる。男性は、ガイドとして語り続ける活動と共に、ライフワークとして遺骨収集にも取り組む。
その傍らで青い服をまとった女性「シャドウ(影)」が、男性に付かず離れず、たゆたっている。波打ち際で珊瑚のかけらと戯れている。まるで現代と過去の交差を表現しているかのように。
そこに切り裂くような轟音が空に響き渡り、彼女の上空を米軍機が飛び交うのだった。
映画作家・ダンサーの吉開菜央が小田香監督の最新長編『Underground アンダーグラウンド』に繋がる、シャドウ(影)という女性を体現し、沖縄の歴史と記憶に触れる小田監督の新境地が眼前に現れる。

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