▲『象のRadio~キャンティの時代』収録時の川添象郎
10月15日(火)午後7時から特別番組『象のRadio~キャンティの時代 Re:Born』が文化放送で放送される。
この番組は、「2023年日本民間放送連盟賞」ラジオエンターテインメント部門で優秀を受賞した、文化放送制作『象のRadio~キャンティの時代』を一部再編集を加え放送するもの。
YMO(YELLOW MAGIC ORCHESTRA)、ユーミン、ガロ、カシオペア、青山テルマらを手掛けた異能の音楽プロデューサーとして知られる川添象郎(かわぞえしょうろう)が、今年9月8日、83歳で亡くなった。
文化放送は、川添氏生前の2023年1月3日に『象のRadio~キャンティの時代』と題して特別番組を放送。日本の音楽史の貴重なエピソードを満載に制作したこの番組は、「2023年日本民間放送連盟賞」のラジオエンターテイメント部門で優秀を受賞した。
番組では、東京・飯倉片町の伝説的レストラン「キャンティ」創業者の川添浩史と世界的ピアニスト原千恵子の間に生まれた川添象郎が、アメリカに渡りショーの舞台監督、フラメンコギタリストを経て、ヨーロッパに飛ぶとミュージカル『ヘアー』を日本に持ち帰り、さらにはアルファレコードを舞台に多くのアーティストを世に送り出すなど、その華やかな半生を、川添自身の貴重な肉声で紹介していく。
川添はYMOの仕掛け人として知られる一方で、スキャンダラスな一面がフォーカスされることも多く、日本のポップスの新たな方向性を切り開いた功労についてはなかなか取り上げられることがなかった。当番組では、彼の音楽面の功績に光をあて、その独白を軸に番組を展開した。
「キャンティ」で繰り広げられた人間ドラマの登場人物たちは、歌手のイブ・モンタンやフランク・シナトラ、女優のシャーリー・マクレーン、作家の三島由紀夫や大江健三郎、柴田錬三郎ら。パリで出会った謎の人物は画家のサルバドール・ダリ。様々な人たちとの劇的な出会いが、ユーミンやYMOといった新たな才能の発見につながっていく道のりを、われわれ聴く側も追体験し酔いしれることができる。ネット空間の中で生きる現代とは違う、想像を超える「リア充」な生き方は、まるでファンタジーのようだ。
このたび、残念ながら病との闘いに敗れ天国へ旅立った川添象郎に追悼の言葉を寄せたのは、日本の音楽界のレジェンド、細野晴臣。今回は、細野が語るYMOのツアー中の思い出話などを加え、さらに本編にも若干の再編集を施し、「Re:Born」版として放送する。
▲細野晴臣
細野晴臣の深い語りと、それに続く川添象郎の熱い語り。そして彼らが生み出していった珠玉の音楽の数々を聴きながら、ジェットコースターのように疾走する1時間としてお届けする。
特別番組概要
■番組名:象のRadio~キャンティの時代 Re:Born
■放送日時:2024年10月15日(火)午後7時00分~8時00分
■出演:川添象郎(音楽プロデューサー)、細野晴臣(ミュージシャン)、鈴木純子(文化放送アナウンサー)ほか