現在も紛争の続くガザで、空爆により子どもたちを失った家族たちの物語を追ったドキュメンタリー映画『
忘れない、パレスチナの子どもたちを』が10月4日(金)よりアップリンク吉祥寺、アップリンク京都ほか全国の劇場で順次公開される。
このたび、日本語版ナレーションに坂本美雨が決定。コメントが到着した。
あわせて日本語版予告映像、本編抜き映像、フライヤービジュアルも解禁された。
昨年2023年10月7日にはイスラム組織ハマスとイスラエル軍の対立が激化し、未だ停戦の兆しが見えないまま今も戦闘が続き、犠牲者が増え続けるパレスチナ・ガザ地区。
ガザ保健省によると、死亡者数は4万人を超え、そのうちの4割近い約1万5,000人以上が子どもと発表された(2024年8月16日時点)。
攻撃が起こった当時、ニュースを見たイギリス人映画監督マイケル・ウィンターボトムは、パレスチナ人映画監督ムハンマド・サウワーフと協力し、これらの幼い犠牲者を追悼する映画を作ろうと決意した。
そしてその攻撃からわずか1カ月後、サウワーフとウィンターボトムのドキュメンタリー映画『忘れない、パレスチナの子どもたちを』の撮影が開始された。
突然大切な人を失った家族や個人の証言やアーカイブを通じて、世界中の子どもたちと同様に、希望、夢、野心を持つ、男の子や女の子としてそれぞれの子どもたちの物語を語る。
音楽は『メッセージ』のマックス・リヒター。遺された者たちに寄り添い包み込む音楽は、リヒターの当時の日記である。
このたび完成した日本語版ナレーションに、ミュージシャン・
坂本美雨が参加。
激化するパレスチナについて日々発信を続け、アーティストによるガザの人道支援チャリティーオークション<
Watermelon Seeds Fundraiser>の立ち上げや実施など、積極的に呼びかけをする坂本が、本国版で女優ゾーイ・ウェイツが務めたナレーションを、すべてを包み込むような声と語り口で語りかける。
撮影:ハービー・山口
2013年にはガザ西岸地区に赴き、紛争の中、市井の人たちの生き生きをとした姿を収めた山口が撮影した坂本は、新たに公開された予告映像では、「報道では知ることのできない、パレスチナの家族の物語があなたに語りかける」というキャッチコピーを、あわせて公開された本編抜き映像では、「11日間の爆撃で60人以上の子どもたちが亡くなりました。」と、爆撃で瓦礫と化した街を俯瞰する視点とともに、やさしく、強く、語りかける。
「亡くなった子どもたちの家族、お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、弟、妹、おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん、いとこたち。みんな、亡くなった子どもたちのことを、決して忘れることはありません。」
「ロケットが落ちた時、体が焼けているから水をかけてと言いました」という、平和な日常であれば、口にすることもないはずの言葉と少女の瞳が物語るポスタービジュアル<第2弾>もあわせて解禁された。
なお、アップリンクでは本作の公開に伴い、映画料金のうち100円をガザの子どもたちを支援する団体に寄付する。
坂本美雨コメント
「忘れない、パレスチナの子どもたちを」
いまパレスチナで起きていることは“戦争”でも“宗教の争い”でも
“ハマスが10月7日にしたことへの報復”でもなく、
76年間続いてきたイスラエルによるパレスチナ人の虐殺と民族浄化です。
いまこの瞬間も世界は、無実の子どもが殺されることを許している。
好きなことがあった、やりたいことがあった子どもたち。
この映画は消されてしまった命の一つ一つの物語を、私たちの胸にひとりひとり、刻みつける。
商品情報
映画『忘れない、パレスチナの子どもたちを』ELEVEN DAYS IN MAY
2022年/イギリス/英語・アラビア語/84分/DCP/カラー/G
監督:ムハンマド・サウワーフ、マイケル・ウィンターボトム
ナレーション:ゾーイ・ウェイツ(英語版)、坂本美雨(日本語版)
撮影監督:サラ・アルハウ
音楽:マックス・リヒター
録音技師:メルワン・アル・サワ
サウンドエディター、リレコーディングミキサー:ロバート・ファー
カメラオペレーター:ハソナ・アルジェルジャウ
カメラアシスタント:ムハン マド・カデル
録音技師:メルワン・アル・サワフ
プロデューサー:ベン・ピアース、ハシム・アルサラフ、ムハンマド・サウワーフ、マイケル・ウィンターボトム
エグゼクティブプロデューサー:メリッサ・パーメンター
脚本・演出:佐野伸寿
日本語字幕翻訳:M.Nakamura / 字幕監修:師岡カリーマ・エルサムニー
配給・宣伝:アップリンク
©Revolution Films 2022
10月4日(金)より、アップリンク吉祥寺、アップリンク京都 ほか全国順次公開
2021年5月の11日間で、少なくとも67人のガザの子どもたちが亡くなりました。
映画監督のマイケル・ウィンターボトムは、英国からこの攻撃のニュースを見た後、これらの若い犠牲者を追悼する映画を作ろうと決意しました。
そしてパレスチナ映画監督ムハンマド・サウワーフとドキュメンタリー映画『忘れない、パレスチナの子どもたちを』を共同で制作しました。
音楽は『メッセージ』のマックス・リヒター。マックス・リヒターによる音楽は、この映画の当時の日記です。
アーカイブと個人の証言を通じて、世界中の子どもたちとほぼ同じ希望、夢、野心を持つ、
男の子や女の子としてそれぞれの子どもたちの物語をこの映画は語ります。
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