▲chelmico（左 Rachel、右 Mamiko）、柚木麻子（中央） ©新潮社
『BUTTER』が大きな反響を呼び、話題作を発表し続けている作家・柚木麻子の最新短篇集『あいにくあんたのためじゃない』が3月21日（木）新潮社より刊行される。刊行に合わせて、『小説新潮』4月号（3月22日（金）発売）にchelmicoのMamiko、Rachelと柚木の鼎談が掲載される。
最新刊『あいにくあんたのためじゃない』の収録作「スター誕生」を書くために、柚木がRachelにラップを習ったご縁で実現した特別鼎談。
「『スター誕生』以外にも、私が実際に体験したことを落とし込んだ作品があるんです」と柚木が語る創作秘話から、chelmicoの活動と短篇集の共通点まで、盛りだくさんの内容となっている。
「今回の柚木さんの作品集は、実体験がベースとなったリアリティのあるディテールと、ぶっ飛んだ虚構のバランス感が魅力です」
──Rachel
「私たちも活動当初は女だからって舐められるような雰囲気がありました。だから『他人に貼られたラベルはもうたくさん！ 自分で自分を取り返せ！！』というメッセージがすごく刺さったんです」
──Mamiko
あいにくあんたのためじゃない
【著者名】柚木麻子
【発売日】2024年3月21日
【造本】四六判ソフトカバー
【定価】1,760円（税込）
【ISBN】978-4-10-335533-5
【内容紹介】
過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある。この世を生き抜く勇気がむくむくと湧いてくる、全6篇。
収録作「めんや 評論家おことわり」は日本国内の主要電子書店で、全文掲載した無料お試し特別版を配信中。新潮社『あいにくあんたのためじゃない』特設サイトにも全文を無料公開しています。
＊【新潮社HP】全文無料公開・試し読みはこちら
異例の発売前コミカライズも「くらげバンチ」にて配信中。
【柚木麻子（ゆずき・あさこ）プロフィール】
1981年東京生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、2010年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。ほかの作品に『私にふさわしいホテル』『ランチのアッコちゃん』『伊藤くん A to E』『本屋さんのダイアナ』『マジカルグランマ』『BUTTER』『らんたん』『ついでにジェントルメン』などがある。
