▼「sadless」Visualizer
Yunoaは幼少の頃から両親の影響でソウルミュージックを中心とした洋楽に慣れ親しみ、高校生の頃からSNSでカバーの弾き語りを投稿してきた。気怠い空気感と生々しくも存在感のある歌声が注目を集めているシンガーだ。
本作は、Yunoaが高校時代に友人や先生との間に抱えていた感情に向き合って制作された楽曲。「学校では周りが全て敵に見えていた」というYunoaは、家で一人で音楽を聴くことで自分の居場所を見出していた。タイトルの「sadless」は、Sad(悲しみ)+less(欠いている)という2つの単語からなる造語。親友だと思っているあの子も、結局自分が一番大切で人のことは他人事。自分で自分を励まして生きていくしかない。だから悲しんでいる暇なんてないでしょ? という意味合いが込められている。
ダンスビートに淡々と乗せられた冷ややかなボーカルが特徴的な、踊れるダーク・ポップソング。諦めや失望といったネガティブな感情を受け入れながらも前に進んでいく様を描く。
歌詞のコライトにはシンガーソングライターのMINAKEKKE(ミーナケッケ)を迎えて制作された。ブリティッシュ・オルタナティヴを基盤に独自の美学を展開するMINAKEKKEのファクターが加わり、更に楽曲の世界観が拡張された。
デジタルネイティブと言われ育ち、多感なティーンエイジャー時代はコロナ禍でコミュニケーションが制限されることが多かった。何百人とSNSで繋がっていても孤独は増すばかりだと言われる”憂鬱な世代”。両親や友人とは笑顔で話せても、自身の内なる闇はなくならない。そんな声にならない悲鳴を楽曲に昇華する次世代ダーク・ポップ・アーティスト“Yunoa”に注目。
【Yunoa(ユノア)プロフィール】
2003年生まれのシンガー。幼少の頃から両親の影響でソウルミュージックなどの洋楽に慣れ親しみ、10代半ばから歌うことを志す。
自身が感じてきた生きづらさ、そこから生まれる失望や諦め、弱さや矛盾といったネガティブな感情を、生々しくも存在感のある歌声で表現。現代に蔓延する声にならない悲鳴を楽曲に昇華する。
【MINAKEKKE(ミーナケッケ)プロフィール】
ユイミナコによるソロユニット。アシッドフォーク/ゴシック/ニューウェーブ/ドリームポップ/クラウトロック/シューゲイザー/トリップホップなどから影響を受けた耽美な世界を構築する。
2017年、1stアルバム『TINGLES』をリリース。『FUJI ROCK FESTIVAL’17 ROOKIE A GO-GO』に出演。2019年には1st EP「OBLIVION e.p.」を、2022年、2ndアルバム『Memorabillia』をリリースした。