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トップニュース激動の時代、戦争や災害の現場から声を上げ続けた音楽家・坂本龍一の軌跡を辿るドキュメンタリー映画『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』、予告映像解禁(TBSドキュメンタリー映画祭 2024)

激動の時代、戦争や災害の現場から声を上げ続けた音楽家・坂本龍一の軌跡を辿るドキュメンタリー映画『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』、予告映像解禁(TBSドキュメンタリー映画祭 2024)

2024.01.31

TBSテレビやTBS系列の各局の記者やディレクターたちが、歴史的事件や今起きている出来事、市井の人々の日常を追い続け、記録し続け、熱い思いと共にドキュメンタリー映画として世の中に発信し続けるブランド「TBS DOCS」。テレビやSNSでは伝えきれない事実や声なき心の声を発信し続けるこれらの本気のドキュメンタリー作品に出会える場として、2021年より開催されてきた『TBSドキュメンタリー映画祭』が、東京・大阪・京都・名古屋・福岡・札幌と、全国6都市で3月15日(金)より順次開催となる。
 

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©︎TBS

第4回の開催となる映画祭では、人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマを考える今だから見るべき作品を選んだ「ソーシャル・セレクション」、家族の形や身体的な障害など、多様な生き方や新たな価値観を見出せる作品を選んだ「ライフ・セレクション」、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚など、感覚を司る表現者たちやテーマを通して新たな感性に出会える作品を選んだ「カルチャー・セレクション」と、3つのテーマに沿って選出された15作品を一挙上映。
 
このたび、本映画祭の「ソーシャル・セレクション」の上映作品となる、至極のドキュメンタリー映画の予告編とポスタービジュアルが発表された。
 

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『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』©︎TBS
 
今回の映画祭の開催発表から熱い注目を集めているのが、2023年3月に逝去した音楽家・坂本龍一の活動に密着した『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』だ。
作曲家、ピアニスト、編曲家、音楽プロデューサー、アーティストなど様々な顔を持ち、幅広く独創的な音楽性で国内外から絶大な支持を集める坂本龍一。1987年には日本人で唯一アカデミー作曲賞を受賞し、映画音楽でも世界的に評価され、第47回日本アカデミー賞では、「永年にわたり映画界に多大なる貢献と顕著な実績をしるした故人」に対して授与される会長特別賞にも選出された。“教授”の愛称でも親しまれ、インターネットなどの新技術にも興味を示し、ライブや作品にも積極的に取り入れるなど、常に第一線で活躍を続けてきた。晩年は、環境や憲法に関する運動にも積極的に参加していたことでも知られている。
 

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『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』©︎TBS

911テロ、イラク戦争、そして東日本大震災と、2000年代に様々な形で坂本の活動に密着してきたTBS報道局の秘蔵映像の数々で構成された本作。音楽家はなぜ社会への発信を強めたのか、“教授”が抱いていた「戦争と平和」への思いとは─。激動の時代に坂本が遺したメッセージを読み解いていく意欲作となっている。
 

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『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』©︎TBS

監督を務めたのは、TBSの報道番組『筑紫哲也NEWS23』で、ディレクターとして坂本を担当してきた金富隆。現在はプロデューサーとして、戦争や社会問題等を扱う番組を多数手がけている。金富監督は、「坂本龍一さんは、戦争や災害の現場に足を運び、メッセージを発し続けた人でもありました。911同時多発テロ、アフガン攻撃、イラク戦争、そして東日本大震災…。とりわけ社会的な発信を強めたのが2001年からの20年余りです。激動の時代の中で、坂本さんはなぜ社会発信を強めていったのか」と、坂本の活動を振り返る。
 

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『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』©︎TBS

TBS報道局では、この時期に坂本と共に反戦の思いを込めた数々の番組制作を行なってきた。「『地雷ZERO  21世紀最初の祈り』や『筑紫哲也ニュース23』での様々な番組企画…。私が取材したものはその一部でしかありませんが、今回は自分が撮った番組の未公開映像まで調べ尽くし、坂本さんが遺した言葉にこだわりました。戦争のきな臭い匂いが広がっていった2000年代、坂本さんが抱いていた危機感や憤りはどんなものだったのか。そして発信し続けた平和へのメッセージ。TBSに残る秘蔵映像からは、現場に足を運び、真摯に人と向き合い、発信を続けた音楽家・坂本龍一の姿が浮かび上がります。教授が遺した言葉たちには、“現在”を考えるヒントがあります。是非味わって頂けたらと思います」と語るように、長らく坂本に密着してきたTBS報道局ならではの膨大なアーカイブと、監督独自の目線で構成されたドキュメンタリーは必見だ。
 
そのほか本映画祭「ソーシャル・セレクション」では、多種多様な注目ドキュメンタリーの数々をラインナップ。
 
世界の紛争地域を飛び回るTBS「NEWS23」専属ジャーナリスト・須賀川拓監督最新作として登場するのは、過激派組織イスラム国の“いま”を追いかけた『BORDER 戦場記者 × イスラム国』。シリア奥深くの砂漠にある難民キャンプを取材し、壊滅したと思われていたイスラム国、その極めて危険な思想にいまだ共鳴する人々がいる現実を映し出す。世界中で戦争が勃発し、難民の数は実に1億人を超える中、戦火から遠く離れた国で暮らす我々にも一石を投じる一作となっている。
 

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『BORDER 戦場記者 × イスラム国』メイン画像.jpg『BORDER 戦場記者 × イスラム国』盤面写真-2.jpg『BORDER 戦場記者 × イスラム国』場面写真-3.jpg

『BORDER 戦場記者 × イスラム国』©︎TBS
 
他にも、国土の約7割が森林に覆われる“森の国”日本で、森林が放置されさまざまなリスクが高まっている現状に警鐘を鳴らす『サステナ・フォレスト ~森の国の守り人(もりびと)たち~』(川上敬二郎監督)。
 

『サステナ・フォレスト 〜森の国の守り人(もりびと)たち〜』ポスター.JPG

『サステナ・フォレスト 〜森の国の守り人(もりびと)たち〜』メイン画像.jpg『サステナ・フォレスト 〜森の国の守り人(もりびと)たち〜』場面写真-1.jpg『サステナ・フォレスト 〜森の国の守り人(もりびと)たち〜』場面写真-2.jpg

『サステナ・フォレスト ~森の国の守り人(もりびと)たち~』©︎TBS
 
大阪・西成で生活困窮者への移住支援を続ける男性にフォーカスし、住まいを追われた人たちの厳しい現実や、それでも支援を続けるべく奮闘する姿を追った『家さえあれば ~貧困と居住支援~』(海老桂介)。
 

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『家さえあれば ~貧困と居住支援~』©︎MBS
 
太平洋戦争直前、北海道旭川市で起きた「生活図画事件」。治安維持法によって一般市民が弾圧された時代、この事件の「最後の生き証人」となった102歳の男性に密着し、老体に鞭を打ちながら今も声を上げ続ける姿を映し出す『102歳のことば~生活図画事件 最後の生き証人~』(長沢祐監督)。
 

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『102歳のことば〜生活図画事件 最後の生き証人〜』メイン画像.jpg『102歳のことば〜生活図画事件 最後の生き証人〜』場面写真-1.jpg『102歳のことば〜生活図画事件 最後の生き証人〜』場面写真-2.jpg

『102歳のことば~生活図画事件 最後の生き証人~』©︎HBC
 
障がい児の父である記者が、2016年に起きた障害者殺傷事件の犯人や、蔓延するヘイトや歴史改ざんの現状と向き合いながら、現代日本の様々な不寛容を描く『リリアンの揺りかご』(神戸金史監督)など、心揺さぶる注目作が揃っている。
 

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『リリアンの揺りかご』©︎RKB
 
テレビでは伝えきれない「事実」やSNSでは届かない声なき「心の声」を届けるべく、観た人の価値観を変えてしまうエネルギーに溢れた、“誰かの人生”に触れることができる作品をラインナップ。
ここでしか観られない良作ドキュメンタリー勢揃いの「TBSドキュメンタリー映画祭2024」は、3月15日(金)より全国6都市[東京・名古屋・大阪・京都・福岡・札幌]にて順次開催される。
 
▼『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』予告編
 

▼『サステナ・フォレスト ~森の国の守り人(もりびと)たち~』
 

▼『家さえあれば ~貧困と居住支援~』
 

▼『102歳のことば~生活図画事件 最後の生き証人~』
 

▼『リリアンの揺りかご』
 

※『BORDER 戦場記者 × イスラム国』の予告は製作中

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