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岡山の夢二郷土美術館で関東大震災から100年の節目に、特別展示「夢二と関東大震災」を開催。被災者でもある夢二が遺した震災の記録を初公開も含め展示

2023.08.18

夢二郷土美術館本館(所在地:岡山県岡山市中区浜2-1-32)では、2023年8月29日(火)より、「夢二と関東大震災」と題した特別展示を行なう。
 
本展では、今年で100年の節目を迎える関東大震災[大正12(1923)年9月1日発生]でその惨状を目の当たりにした竹久夢二が当時残した日記や被災地のスケッチ原画を特別展示するとともに、日本新聞博物館所蔵の「東京災難画信」全21回をパネルにして岡山で初公開し、震災に関連する詩文が掲載された雑誌・著作本などを展示する。
 

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▲左:竹久夢二《震災スケッチ「神保町より九段を望む」》夢二郷土美術館所蔵/右:竹久夢二「都新聞『東京災難画信』」第6回 日本新聞博物館所蔵 ※パネルにて展示

夢二郷土美術館本館特別展示「夢二と関東大震災」

会期:
2023年8月29日(火)~12月3日(日)
※2023年8月29日(火)~9月10日(日)は第1展示室、2023年9月12日(火)~12月3日(日)は第2展示室にて展示予定
 
概要:
大正12(1923)年9月1日に起こった関東大震災は、今年で100年の節目を迎えます。東京をはじめ関東地方に大きな被害をもたらした未曽有の災害は人々の人生を激変させました。当時東京を拠点に活動していた竹久夢二(1884-1934)も例外ではなく、仲間とともに設立を宣言した「どんたく図案社」の計画が潰えるなど活動の方針転換を余儀なくされます。夢二郷土美術館が所蔵し、本展で展示する震災直後の夢二の日記には「九月一日より。自然が人間との約束をすつかり解除した」と当時の夢二が感じたことが率直に綴られています。
そんな中夢二は自らの足で震災後の東京の街をスケッチしてその惨状を記録することに邁進しました。大正12年9月14日から10月4日まで21回にわたり都新聞(現在の東京新聞)に連載した「東京災難画信」には、ジャーナリストとしての夢二ならではの視点から現地で目にした光景を絵と文章でリアルに表現しています。自警団ごっこに興じ竹やりで友人を突くこどもたちの様子をはじめ災禍の中で人々を襲った差別や困窮などを取り上げ、心を砕きながらも夢二は混乱する世の中を戒めました。本展では夢二が残した日記や被災地のスケッチ原画を特別展示するとともに、日本新聞博物館所蔵の「東京災難画信」全21回をパネルにして岡山で初公開し、震災に関連する詩文が掲載された雑誌・著作本などを展示いたします。
 
作品点数:
8点(素描1点、日記1点、雑誌4点、著作本2点)※予定 
その他、「東京災難画信」全21回をパネルにて展示
 

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所在地:岡山市中区浜2-1-32
開館時間 :9:00~17:00(入館は16:30まで)、9月12日(火)は10:00~17:00
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
入館料(税込):大人800円、中高大学生400円、小学生300円
※開催中の企画展「Taisyo Romantic Design-夢二のモダン×伝統デザイン-(会期:6月6日(火)~9月10日(日)」および「竹久夢二と榛名―理想郷を求めた夢二―(会期:9月12日(火)~12月3日(日)」の入館券でご覧いただけます。

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