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いよいよ開幕! エンニオ・モリコーネのトリビュート・コンサートに向け、息子のアンドレアが公演の魅力を語る!

2022.10.18

11月5日(土)と6日(日)に東京国際フォーラムでエンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』が開催される。2020年に亡くなった映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネが残した数々の映画音楽をオーケストラと合唱団が演奏するコンサートだ。
映画のテーマ音楽の演奏に合わせて、その映画の名シーンを巨大スクリーンに上映。聴覚と視覚両方に響く異次元の空間。このコンサート、生前からモリコーネが暖めていた企画。父の遺志を受け継ぎ、公演を実現させた息子のアンドレア・モリコーネに、話を聞いた。
『父はコンサートの演奏曲に曲順まで決めていました。演奏に合わせて映画の名シーンをスクリーンに上映するのも、父が考えていたコンセプトです』

あの名曲はどうやって生まれたのか?モリコーネの意外なストレス解消法とは?

「続・夕陽のガンマン」(1967年公開)、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(1984)、「ニュー・シネマ・パラダイス」(1989)に「海の上のピアニスト」(1999)……。タイトルを聞けば、主題歌やテーマが頭に浮かんでくる。コンサートでは、この数々の名曲をモリコーネが実際に書いたオリジナルスコア(楽譜)で演奏するという。これらの曲はどうやって生まれたのだろう? 幼少の頃から父の創作現場で過ごしてきたアンドレアによると、『ピアノで作曲する方が多いと聞いていますが、父は全て書斎のデスクの上で譜面を書いていました』と話す。『右手に鉛筆、左手に消しゴムを持って、何度も何度も消しては書いていました』と続ける。モリコーネでも創作に息詰まるようなことはあったのだろうか?『時々、キッチンに行ってチーズやビスケットをつまみ食いしているのを見かけました。こういう時はいいメロディが浮かんでないんだろうなぁと横から見ていて思いましたよ』。なんとモリコーネのストレス解消法は、つまみ食いにあったとは! 孤高の音楽家のイメージがあったモリコーネの、実に人間味溢れるエピソードだ。

父と子のコラボレーションが実現!

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コンサートではアンドレアが24歳の頃に書いた「ニュー・シネマ・パラダイス / 愛のテーマ」も演奏される。父親から『書いてみたら?』と脚本を渡されたのが作曲のきっかけだ。『シナリオをじっくり読んで、ピアノに向かいました。すると、どうでしょう! 頭の中に浮かんでいたメロディを鍵盤に置いた両手が、勝手に演奏してくれるんです!』。譜面を父に見せると、たいそう気に入ってくれた。『ここはもうちょっと変えたらいいよ』とその場でいくつかのコードを加え、オーケストラ・アレンジを施してくれた。映画「ニュー・シネマ・パラダイス」は映写技師アルフレードからトト少年へ、父から子へ継ぐような固い絆が描かれた。まさに映画のテーマのように、父とアンドレアが手を携えて「愛のテーマ」が生まれたのだ。

父・モリコーネから託されたバトン

本コンサートではアンドレアが指揮棒をふる。モリコーネが計画していたワールド・ツアーを実現させた。世界でいちばん最初に開かれるのがこの日本だ。『父から指揮というバトンを託されました。世界初演となる日本公演に向けて、身が引き締まる思いです』とコンサート開催への決意をあらたにした。エンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』は。門外不出のオリジナル・スコアをGLORY CHORUS TOKYO合唱団と東京フィルハーモニー交響楽団が演奏。生前のモリコーネのコンサートに帯同していた5人の演奏家も来日する。さらに本邦初公開の秘蔵映像の上映も計画しているという。最後に、これから出会う日本の観客に向けアンドレアは『オープニングからラストまで感情を移入しながら聴いて楽しんでください!』と呼びかけた。
 
また、年明け1月13日より、エンニオ・モリコーネに、盟友ジュゼッペ・トルナトーレ監督が密着したドキュメンタリー映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」が公開される。
エンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』のチケットの申し込みは、コンサートの公式サイトを参照していただきたい。
 

Live Info.

エンニオ・モリコーネ『オフィシャル・コンサート・セレブレーション』

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英タイトル:Ennio Morricone - The Official Concert Celebration in JAPAN

日時:
2022年11月5日(土)16:00開場 / 17:00開演
2022年11月6日(日)【昼】11:00開場 / 12:00開演・【夜】15:30開場/16:30開演
会場(両日とも):東京国際フォーラム・ホールA

出演:
指揮:アンドレア・モリコーネ
オーケストラ:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:レアンドロ・ピッチョーニ / ドラム:マッシモ・ダゴスティーノ / ベース:ナンニ・チヴィテンガ / ギター:ロッコ・ジファレッリ / ソプラノ:ヴィットリアーナ・デ・アミーチス
合唱指揮:ステファノ・クッチ / 合唱:GLORY CHORUS TOKYO

チケット価格(税込 / 全席指定):S席 15,000円 / A席13,000円 / 学生席5,000円

演奏予定曲目 /( )=日本公開年度・製作国:
続・夕陽のガンマン(1967/伊独西米) / ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ (1984/米伊)/ アンタッチャブル(1987/米)/ ミッション(1987/英仏米)/ ニュー・シネマ・パラダイス(1989/伊仏)/ 海の上のピアニスト(1999/伊)/ マレーナ(2001/伊米)/ ヘイトフル・エイト(2016/米)ほか
※曲目は変更になることもございます。
 

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