シンガーソングライター紺野メイがデジタルシングル「Earthbound」をリリースした。
今作は、4月にpeanut buttersを電撃脱退した紺野メイによるソロ第2弾作品となるシングル。
第1弾となった「バニラビーンズ」に引き続き、アレンジ、そしてエンジニア全般を三島想平(cinema staff)が担当し、作詞作曲は紺野メイが手がけている。無垢で、透明感のあるウィスパーボイスは変わらず特徴的だが、1stよりさらに変幻自在なメロディやリズムでポストロック的なアプローチがリスナーの耳を離さない楽曲。「Earthbound」というタイトル通り、抜け出すことのないそこにあるリアルと向き合った歌詞も彼女の奥深い才能を一層際立たせている。
紺野メイは2020年より高橋國光率いるösterreichにも飯田瑞規(cinema staff)、小林 祐介(THE NOVEMBERS)、鎌野愛らと共にボーカルとして参加しており、活動の幅を広げている。
紺野メイ コメント
当時色んな音を足して膨らんでいく感じが好きで、秒針や機関車などの他にもストップウォッチ、うねるシマーリバーブのようなシンセを入れてみたり、microkorgの音からリフを作ったりしました。あらゆる要素の詰まった暴れん坊デモを、今回も三島さんと整えていきました。特に途中の宇宙に放り出されるようなパートは、三島さんが元の印象から更に広げてくださり面白かったです。
またこの曲はヘンゼルとグレーテルを基盤にしていて、Earthboundの地表から離れられない、という意味と、地球に向かっているという意味の2つを持ち合わせるところが、ヘンゼル達兄弟の関係を言葉にできるかもしれないと思いました。
誰しも自分の中に2人自分がいる時があると思うんです、何にもしたくない自分と少し散歩したい自分とか、そう思う!と言い切る自分とそれをオブラートに包む自分とか。自分を誤魔化して退屈に慣れてしまうような時もあるけど、自分の中の1人が落ち込んでいる時にもう1人の自分が気付いてあげられたら、誰にも言えない悩みを抱え込まず誰かに伝える手立てをしてあげられたら、少しずつ新しいほうに向かっていけると思うんです。
時に方向転換したり自分を信じたい時にお守りみたいになってくれたらいいなと思います。
流れるように爽快な曲なので好きなように受け取ってたくさん聴いてもらえたら嬉しいです。そしてまだまだ未発表の曲もあるので、この先もお楽しみに。