監督は、80年代の日本のハードコア・パンクシーンの黎明期を記録したパンクドキュメント映画『ちょっとの雨ならがまん』(1983)の安田潤司監督。安田監督自身も2012年から鹿児島に在住。「フェスという名の街創り」に感銘を受け、2018年より「WALK INN FES!」に参加し、本作を完成させた。
商品情報
映画『素晴らしき日々も狼狽える』
監督:安田潤司
出演:塩屋楓優、野間太一、Ken Yokoyama、BRAHMAN、フラワーカンパニーズ、the band apart、HAWAIIAN6、G-FREAK FACTORY、MOROHA、locofrank、怒髪天、OAU、bacho、タテタカコ、突然少年、ぢゃんシーラカンス、BACKSKiD、人性補欠、その日暮らし、Tonto ほか
撮影監督(2014-2018):コクボアオイ
撮影・編集:安田潤司
制作:安田映像研究所、WALk INN STUDIO!
製作:WALK INN FES MOVIE 製作実行委員会
配給:安田映像研究所
配給協力:ポルトレ、P.P.P.project
2021 / 日本 / 111分
2022年9月16日(金)~9月29日(木)天文館シネマパラダイスにて特別先行公開、全国順次ロードショー
©WALK INN FES MOVIE製作実行委員会
【作品情報】
2014年に桜島のふもとで産声を上げた野外音楽フェス『WALK INN FES!』は、「僕らの街は、僕らで創る。」をテーマに掲げ、当初は協賛も募らず、プロのイベンターを使わず、出演するバンドマンたちがステージを設営し出番以外の時間は運営を手伝うDIYなフェスだ。ライブだけでなく音楽、ダンス、食、アート、アパレルから子どもたちの経営するお店まで、様々なジャンルが一堂に会しながらも規則や禁止行為を極力設定せず、参加者が自ら考え場を創り出す。
そして『WALK INN FES!』のもう一つの特徴は地元のミュージシャンが数多く出演し、名だたるバンドやアーティストと肩を並べてパフォーマンスを披露すること。日本でも数少ない「自立するローカルカルチャー」の雛形でもあり、それはまさに小さな「街」のようだった。年々参加者の増加と共に「街」は徐々に広がり続けた。
しかし、2020年、コロナウイルスの猛威が世界を襲った。音楽フェスが続々中止になり、ライブハウスからも音が消えた。僕らの「街」はこのまま終わってしまうのだろうか?
フェスの発起人である音響エンジニアの野間太一は鹿児島の仲間たちと何を考え、この「街」を創ったのか? フェスに参加した大勢のミュージシャンのライブシーンやインタビューなど、10年にも及ぶアーカイブから紡がれる、音楽から生まれた街『WALK INN FES!』と「鳴らし続けている者たち」による映像詩が完成した。
2014年に誕生してから来年で10年。Ken Yokoyama、BRAHMAN、the band apartなどの名だたるバンドの他、鹿児島バンドを含む総勢200組にも及ぶミュージシャンが出演したこの新しい「街」の成長を記録し映画化したのは、80年代の日本のハードコア・パンクシーンの黎明期を記録したドキュメンタリーパンク映画『ちょっとの雨ならがまん』(1983)の安田潤司監督。
安田監督は2012年に鹿児島に移住。「フェスという名の街創り」に感銘を受け、2018年より『WALK INN FES!』に参加。街の住人の一人として、地元の若者たちとカメラを廻し、コロナ禍の真っ只中に本作を完成させた。フェスのテーマと同じく制作、配給、宣伝も自分たちで行なうこの映画そのものが『WALK INN FES!』の一部だ。