扶桑社ムック『フィギュアスケートLife Extra 北京オリンピック2022』が3月9日(水)に発売される。
同ムックでは、北京五輪での日本代表選手たちの活躍を総力特集。
3連覇の期待を背負って出場した羽生結弦選手は、ショートプログラムで氷の穴にはまるアクシデントに遭うも、フリーでは前人未踏の4回転アクセルに挑み、回転不足ながらも初めてジャッジスコアに4Aの文字を刻んだ。
ブリアンは2014年から羽生選手を指導。コロナ禍の間も、リモートで4回転アクセルを指導し続けた。昨年の全日本選手権の1カ月半前には羽生選手から動画が送られてきたという。
「『Check this out』というメッセージが添えられていて。動画を見たら(4A着氷後)立っていたんです。それまで降りたとしても転倒、また転倒、転倒の連続でした。それがこの日は5つほどの動画が送られてきて、彼が立っているんです。もう僕はそこでパニクりましたよ。冗談抜きで、あの動画を見た時、僕は家の中でぴょんぴょん飛び跳ねました。『Oh my god! 立ってるじゃないか!』って。その時からすべてが変わりました」
全日本選手権で羽生選手が跳んだ4回転アクセルも、ブリアンは練習から映像を見たという。
「でも、北京で跳んだジャンプはそれよりもさらに良かった。転倒はしましたが、ジャンプに高さがあったし、飛距離も伸びていいたし、着氷もいっそう明らかに片足で降りていました。僕に言わせれば、試合でこれまで誰が跳んだ4Aよりも、あれがぶっちぎりで最高のジャンプでしたね」
ブリアンがどのようにリモートで羽生選手を指導したのか、彼が考える理想のジャンプ、また羽生選手へ送りたいメッセージなど、インタビューでは多岐にわたって語っている。
他にも、初出場で銀メダルを獲得した鍵山優真選手の元コーチ・佐藤操のインタビューでは、ローリー・ニコルとの振付時の秘蔵エピソードや、試合に帯同したコーチしか知らない鍵山選手のチャーミングな素顔がふんだんに紹介されている。
銅メダルを獲得した宇野昌磨選手と坂本花織選手の活躍、また団体戦で初のメダルを獲得した日本チームの快挙も、躍動感あふれる写真とともに紹介。
全128ページにわたって、日本選手たちの演技を写真と文章で振り返るとともに、ペア、アイスダンスも含めた全カテゴリーの記録を掲載。フィギュアスケート専門誌ならではの視点と取材力で感動の北京オリンピックを伝える、完全保存版の一冊だ。
『フィギュアスケートLife Extra 北京オリンピック2022』ラインナップ
羽生結弦「五輪史に刻んだ4A」
●独占Interview
都築章一郎「羽生の4回転アクセル挑戦には感謝しかありません」
ジスラン・ブリアン「北京五輪でユヅが跳んだ4Aはぶっちぎりで最高のジャンプでした」
鍵山優真「父子でつかんだ銀メダル」
●独占Interview
佐藤操「最高に幸せな気持ちにさせてくれました」
宇野昌磨「2大会連続メダルの先へ」
坂本花織「強くしなやかな大人のスケート」
樋口新葉「すべてをポジティブにとらえて」
河辺愛菜「運も悔しさも、自分の糧に」
三浦璃来&木原龍一「世界を魅了した笑顔と涙」
小松原美里&小松原尊「夢の舞台で得られた経験」
●独占Interview
キーガン・メッシング / ブレンダン・ケリー
●全カテゴリー総括&リザルト
鈴木明子 / キャシー・リード / メーガン・デュハメル
●Next Generationが見た北京五輪
友野一希 / 山本草太 / 三宅星南 / 三浦佳生