巨匠ジャン=リュック・ゴダール監督がザ・ローリング・ストーンズのレコーディング風景を撮影した伝説の音楽ドキュメンタリー『ワン・プラス・ワン』が、12/3(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて、全国順次リバイバル上映することが、急遽決定。
「ステージでもステージ以外でも、チャーリーのことが惜しまれるよ」
ミック・ジャガー (2021年9月ノーフィルターツアーにて)
世界中の音楽ファンはもちろん、多くのアーティストも魅了し、2022年には結成60周年を迎える平均年齢76歳のモンスターバンド、ザ・ローリング・ストーンズ。去る8/24(現地時間)、ストーンズのドラマー、チャーリー・ワッツの突然の訃報に、世界中が深い悲しみに包まれた。ジャズの影響を受けたドラミングと、英国紳士な佇まいでファンたちから愛され、デビュー当時からのメンバーとしてストーンズを支えてきたチャーリー。その訃報にストーンズメンバーをはじめ、元ザ・ビートルズのリンゴ・スターやポール・マッカートニー、エリック・クラプトン、クイーンのブライアン・メイ、オノ・ヨーコら世界中のアーティストたちからも追悼のコメントが寄せられた。
チャーリー・ワッツへの追悼の意を込め、1968年に製作されたジャン=リュック・ゴダール監督による、ザ・ローリング・ストーンズの伝説の音楽ドキュメンタリー『ワン・プラス・ワン』の公開が、急遽決定。さらに公開日の12/3は、記念すべきゴダール91歳の誕生日。
1968年のロンドン、バンド黄金期を迎える若き日のストーンズのレコーディング風景が納められている本作。ロック史に残る名曲「悪魔を憐れむ歌」が完成するまでの過程を記録した映像と、社会運動にかかわるドキュメンタリーめいたフィクション映像が交差する音楽ドキュメンタリー。ゴダールとストーンズによる化学反応がスクリーンに繰り広げられる。
あわせてビジュアルも完成。デザインはジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、『デッド・ドント・ダイ』、特集上映「JIM JARMUSCH Retrospective 2021」などの作品を手掛けてきたグラフィックデザイナー・大島依提亜氏が担当。ストーンズのレコーディングシーンのカットや、赤と青の鮮やかなタイトルロゴが印象的な仕上がりとなっている。
バンド黄金期を迎える若き日のストーンズのレコーディング風景と、 「悪魔を憐れむ歌」誕生の瞬間を、ぜひスクリーンで体感しよう。
(C)CUPID Productions Ltd.1970
Live Info.
『ワン・プラス・ワン』
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール
出演:ザ・ローリング・ストーンズ ミック・ジャガー、キース・リチャード、ブライアン・ジョーンズ、チャーリー・ワッツ、ビル・ワイマン、アンヌ・ヴィアゼムスキー
(日本劇場初公開:1978年11月1日)
1968年/イギリス/英語/カラー/101分/原題:ONE PLUS ONE 字幕翻訳:寺尾次郎
(C)CUPID Productions Ltd.1970 配給:ロングライド