イタリアで10月31日(日)に開催されたマンガとゲームの祭典「Lucca Comics & Games(ルッカコミックス&ゲームズ)2021」において、 漫画家の浦沢直樹氏が、 現在「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の『あさドラ!』で「Lucca Comics Awards 2021, Best Series(ルッカコミックスアワーズ2021、 ベストシリーズ賞)」を受賞。 浦沢氏は、 2004年に『MONSTER』、 2010年に『PLUTO』(浦沢直樹×手塚治虫・長崎尚志プロデュース・監修/手塚眞・協力/手塚プロダクション※)、 2012年に『BILLY BAT』(ストーリー共同制作/長崎尚志、 講談社刊)でも同賞を受賞しており、 今回で4度目の受賞。
「Lucca Comics & Games」は1966年にスタートした、 半世紀以上の歴史を誇る伝統あるフェスティバル。 同典の賞は、 イタリア内では「コミックのオスカー賞」とも呼ばれる名誉あるもので、 アーティストや編集者といった専門家が審査員を務め決定。
浦沢直樹氏 受賞コメント
今回は【Lucca Comics Awards 2021, Best Series】という大きな賞をいただき心から嬉しく、 感謝の気持ちで一杯です。 『あさドラ!』は、 私が生まれた頃からの日本の近代を舞台に繰り広げられるドラマで、 イタリアの読者の皆さんがそれに興味を持って読んでいただいているのがとても嬉しいです。 ドラマはまだ核心に入る前の序盤です。 今後の展開をお楽しみに!
『あさドラ!』 物語は1959年、 伊勢湾台風が迫る名古屋から幕を開ける。 ヒロインは、 “浅田アサ”。 12歳の幼い少女は、 伊勢湾台風で家族を失い、 そしてその際に、 目撃した巨大な“アレ”…。 時は経ち、 1964年10月。 目前に迫る五輪に沸く東京で、 17歳に成長したアサは女性パイロットとして、 再び現れた“アレ”と国の命運を背負い、 対峙する――。 この物語は、 戦後から現代にかけて可憐にたくましく生きた、 ある名もなき女性の愛と笑いと涙の一代記である。既刊1~5集発売中。 11月22日発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」51号より連載再開予定。