私立恵比寿中学が、今年5月に加入した新メンバー3名を加えた9人体制での初ワンマンライブを、毎年秋の恒例イベント<エビ中 秋声と螻蛄と音楽の輝き 題して「ちゅうおん」2021>として、秩父ミューズパーク野外ステージにて行った。(昼・夜2回公演)
「ちゅうおん」はエビ中が2017年秋からスタートしたライブスタイルで、コールなし、光り物なしで、生演奏によるバンドをバックに、着席で純粋に歌を中心に楽しむというコンセプトのもと、同会場で開催している。
当初、新メンバーのお披露目ステージは8月に開催予定だった「ファミえん2021」となる予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の状況を顧み、残念ながら中止に。この日、ついにワンマンライブとして9人がステージに揃ってフルステージでの歌声を全力で披露した。8月に配信リリースされ、現在ストリーミング約1,500万回再生のヒットとなった「イヤフォン・ライオット」、「なないろ – THE FIRST TAKE ver.」やこのイベント恒例の各メンバーのソロによるカバー曲コーナーなど、全24曲を完走。
病気療養から復帰し、この日が初のワンマン・フルステージとなった安本彩花も、「気持ちいい風と鈴虫と共に楽しく歌いたいと思います!」と元気にあいさつ。夜公演の「イヤフォン・ライオット」では、盛り上がって、真山りかと柏木ひなたの両肩に抱きついたところ、自分の歌うマイクがないことに気づき、あわてて真山のマイクで歌うというハプニングに会場は大いに盛り上がった。新メンバーの小久保柚乃は「(お客さんが)いっぱいいる!」と独特な表現で感謝の言葉を述べ、「映像で見た2017年のちゅうおんのステージに自分がいる!」と感慨深く話した。
秩父ミューズパーク野外ステージにつめかけたファンも待ちに待った9人のパフォーマンスに、声は出せないものの、手を上げたり、万雷の拍手などのリアクションで応え、会場のあたたかい一体感を作っていった。なお、「ちゅうおん2021」は26日も同所で昼・夜の2回公演が行われる。
7月に出演した、アーティストの一発撮りのパフォーマンスを鮮明に切り取るYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の動画が206万回再生(※9/25現在)を超え、大きな話題を呼んでいる「なないろ」のTHE FIRST TAKE バージョンである「なないろ – From THE FIRST TAKE」が現在配信されている。
Photo by 中島たくみ