株式会社 三栄は、 2021年7月26日(月)に『男の隠れ家 2021年9月号』を発売。 昭和50年(1975年)から約20年にわたって放送された伝説的なアニメ「日本昔ばなし」。 今号では、 「日本昔ばなし」から、 懐かしい名作の数々を振り返りながら物語が伝えたかった“こころ”に触れていく。
夏の風物詩ともいえる幽霊話や怪談。 その原風景は子どもの頃に見た映画や絵本、 アニメーションの鮮明な記憶ではないだろうか。 昔は怖くてたまらなかった物語も、 大人になって振り返ると、 そこに人の優しさがあることに気づく。 今回は伝説のアニメ『まんが日本昔ばなし』から、 懐かしい作品の数々を振り返りたい。 日本人の記憶に宿る物語の数々は、 現代の私たちに何かを語りかけるだろうか。
日本人の暮らしが豊かになる一方、 家族をはじめとした人と人との関係が薄らいでいった時代。 東南アジアから投げかけられる厳しい視線に、 立ち上がったのが川内康範氏だった。立ち上げに深く関わったアニメーション監督の杉井ギサブロー氏をはじめ、 『まんが日本昔ばなし』に携わった方々に当時のお話を伺った。
第一章 『まんが日本昔ばなし』の名作をもう一度!幽霊と怪談 傑作選23
1975年の放送開始以来、 誰もが知る国民的アニメとなった『まんが日本昔ばなし』。 そのなかから幽霊・怪談ばなしの名作を振り返り、 物語が伝えたかった“心”に触れたい。
第二章 城にまつわる不思議な怪異譚
日本各地に残る城の数々。 現代に残しているのはその姿だけではない。 不思議な怪異譚もまことしやかにささやかれてきた。 本章では、 今に伝えられる伝承の幾つかを紹介していきたい。
第三章 死者への思いが込めらてた絵の秘密 幽霊画と東北の民俗学
幽霊画からは恐ろしさとともに悲哀や優しさなどを感じる。 本章では、 円山応挙の真筆と認定された「返魂香之図」や福島の幽霊画などにスポットをあて、 死者を思う文化に迫る。
独特の創作落語で一世を風靡した円朝。 その神髄は怪談噺にあったが、 その方向へと舵を切らせたものは何だったのか。 円朝という男の心情に迫る。