イースト・プレスは2021年5月16日(日)に『日本人のための大麻の教科書 「古くて新しい農作物」の再発見』(著:大麻博物館)を刊行。 全国の書店および各種ECサイトで予約受付中。
大麻。 この植物は、 日本では「違法な薬物」というイメージが強い一方、 海外では医療品・嗜好品・新素材として再評価・解禁され、 「グリーンラッシュ」と呼ばれるほどの経済効果をもたらしている。
しかし、 日本において大麻は「稲作より早くから栽培され、 衣食住に用いられてきた農作物」だったという事実は、 あまり知られていない。 ほんの70年ほど前まで、 大麻は日本人にとって非常に身近な存在だったのである。 本書では、 「名称」「歴史」「農」「衣」「宗教」「文化」「食」「薬」「模様」「法」といった10の切り口から大麻を捉え直し、 その本質を探っていく。
寄稿者(掲載順)
1.ライター 佐久間裕美子さ
日本でも大麻は「エッセンシャル」な存在となるか
2.精神科医 松本俊彦さ
大麻の取り締まりは健康問題であり、 政治問題
3.リーバイ・ストラウス ジャパン
ヘンプを用いたSDGsへの取り組み
4.弁護士 亀石倫子さ
大麻は司法こそ取り組むべき問題
5.日本臨床カンナビノイド学会 理事長 新垣実さ
日本におけるカンナビノイドの可能性
6.社会学者 宮台真司さ
解放と統治—大麻の二面性と向き合う
目次
▼第1章 名称
・「大麻=違法な薬物」ではない
・「麻」と「大麻」
・人名、 地名、 ことわざに用いられる「麻」
・言葉の整理を
▼第2章 歴史
・稲作より古い、 日本人との関わり
・租庸調、 古事記、 万葉集、 四木三草
・国策として、 大麻の栽培を推進
▼第3章 農
・大麻農業とは?
・栃木と大麻農業
・存続の危機
▼第4章 衣
・生活の一部だった大麻布づくり
・日本各地に伝わる大麻布
・糸がない
・機能性自然素材として
▼第5章 宗教
・神道における大麻
・神宮大麻、 麁服、 横綱
・失われつつある国産の大麻
・仏教における大麻
●特別寄稿1 ライター 佐久間裕美子さん
日本でも大麻は「エッセンシャル」な存在となるか
●特別寄稿2 精神科医 松本俊彦さん
大麻の取り締まりは健康問題であり、 政治問題
●特別寄稿3 リーバイ・ストラウス ジャパン株式会社
ヘンプを用いたSDGsへの取り組み
▼第6章 文化
・生活文化、 伝統文化と大麻
・日本各地に残された文化
・世界遺産を支える素材として
▼第7章 食
・人類は1万年以上前から、 「大麻の種子」を食べていた?
・七味唐辛子と各地の郷土料理
・「スーパーフード」としての再評価
▼第8章 薬
・漢方薬としての歴史
・印度大麻草と麻子仁
・日本における医療利用の行方
▼第9章 模様
・麻の葉模様の誕生
・「不易の紋」として確立
・日本を代表するデザインへ
▼第10章 法律
・アメリカの紆余曲折
・本植物を絶滅せよ—大麻取締法の制定
・現状と提言
●特別寄稿4 弁護士 亀石倫子さん
大麻は司法こそ取り組むべき問題
●特別寄稿5 日本臨床カンナビノイド学会 理事長 新垣実さん
日本におけるカンナビノイドの可能性
●特別寄稿6 社会学者 宮台真司さん
解放と統治—大麻の二面性と向き合う