スガナミユウ(LIVE HAUS)

ライブハウスの場合は19時くらいから開場をし、22時くらいまでが営業時間ピークになるため、平日はほぼ営業ができない休業状態になっている。さらに、緊急事態宣言中にイベントをやること自体へのためらいもありキャンセルも多い。次のアクションを起こせる余力のあるところしか補助されていない。暮らしや営みがある限り不要不急という言葉は使ってほしくない。

 

Naz Chris（DJ）

感染対策をして、集客を半分にするなど規定の中で開催している。世間や社会に認めてもらえるようなイベントの実施を続けたい。文化芸術はこういった時にこそ人の気持ちを救えるのでは。

 

福島明夫(日本劇団協議会)

緊急事態宣言で、これからますますイベントができなくなっているのに、次の事業をやれば補償をいいと言われても開催はできない。"事業をやらないと助成金が出ない"という制度自体を変えないといけない。そして、いちばん大きいのは心の問題。映画制作側も上映中止を選択することで心が折れてしまう。心の部分も、社会に訴えていく必要がある。また、この状況のなかでやることを選び困難にたちむかっている人に対しては応援をしてあげてほしい。

 

深田晃司（映画監督）

そこで生活をしている人がいる限り、不要不急の場なんてあるわけがない。自粛期間の間に心を癒しているのは文化。そして、今、演劇の配信ができるのは過去の演劇があって、過去の継承があるから。すべて連続して継続しているものなので、そこに対する評価をしてほしい。

 

諏訪敦彦(映画監督)

文化芸術だけが重要だと言いたいわけではなく、ほかのすべてと同じように重要であると言いたい。僕たちは生存していかなくてはいけないし、生命維持のインフラとして必要なのだが、そう思われていない側面がある。これまで社会的な共通認識が成立していなかったのだと感じた。

 

西原孝至(映画監督)

人は健康な体と心があってこそ生きられるが、現在、心の部分を担ってきた文化こそが倒れそうになっている。

 

瀬戸山美咲(劇作家・演出家) 

支援の対象にも入っていないところから、やっと文化芸術も支援対象になったが、まだ我々の実情が伝わっていない。プロジェクト単位での支援ではなく、団体やアーティストそのものを守っていく支援に切り替えてほしい。

 

馬奈木厳太郎（弁護士）

我々は儲けさせてほしいわけではなく、このままでは誰も残らなくなってしまうので、「生き残るための存続」をさせてほしいと訴えている。文化はパブリックな役割を果たしているのだから、一定の支援が必要。「文化芸術はひとりひとりの生活に必要なものだ」と認識してもらうことこそが、#WeNeedCulture の最終的な目標。