イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)が1979年にリリースし、 日本中に一大テクノポップ・ブームを巻き起こしたアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』が、 初回発売時に準じる透明イエローのアナログ盤“Yellow Clear Vinyl Edition”として本日再発売された。 完全限定生産。
これと同時にYMO結成40周年オフィシャル・サイト「YMO40」上で、 41年前のオリジナル発売当時の詳細な周辺状況に焦点を当てた書き下ろしコンテンツ“『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』41周年に寄せて”(執筆:吉村栄一)が公開された。 この歴史的名盤を新鮮な気持ちでより深く楽しめるように、 大ヒット作だけに見落とされがちなトリビア的な情報も交え、 新旧ファン共に必読のテキストになっている。
『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』は1979年9月25日にアルファレコードより発売された彼らのセカンド・アルバム。 ヒットシングル「ライディーン」「テクノポリス」、 後にエリック・クラプトンやマイケル・ジャクソンにもカヴァーされる「ビハインド・ザ・マスク」を擁し、 社会現象的なブームを巻き起こした初期YMOの代表作と目される。 ジャケットに写るメンバーの赤い人民服風コスチューム、 もみあげを短く剃り落とすテクノカットは、 テクノポップのアイコン的なヴィジュアル・イメージとなった。 年をまたいで1980年オリコン週間及び年間アルバムランキングで1位を獲得、 その年の日本レコード大賞でもベスト・アルバム賞を受賞するミリオンセラーとなった。 現在もなお、 日本のロック/ポップス史に残る名盤としての存在感を誇っている。
2018年、 結成40周年記念企画「YMO40」の一環として、 ボブ・ラディック(リマスタリング)、 バーニー・グランドマン(アナログ・カッティング)という米国の名匠エンジニアを起用してのアナログ再発が実現したが、 完全限定生産につき早々に完売。 オリジナル発売から41周年を迎える今年、 ファンからの熱烈なアンコールに応えて、 2018年版の原盤マザーを流用し初回発売盤に準じる仕様での再発売が実現することになった。