
医師・コメンテーターとして活躍するおおたわ史絵さんの書き下ろしの最新刊『母を捨てるということ』を、 9月7日に発売。
おおたわさんは、 幼い頃から母の機嫌に振り回され、 常に顔色をうかがいながら育ってきた。 そんな母が薬物依存症の末に孤独死したことをテレビで公表し、 大変な話題を呼んだ。 本書では、 幼少期からの過酷な体験、 親との別れ、 そして母の呪縛からどうやって逃れたのかを克明につづる。
異常なほど娘に執着した母親。 やがて彼女は薬物依存症に陥った。 「いっそ死んでくれ」と願う娘と「産むんじゃなかった」と悔やむ母。 母に隠されたコンプレックス、 そして依存症家族の未来とは。 医師として活躍する著者の知られざる告白。
おおたわ史絵 コメント
誰にも言えなかった秘密の話を書いてしまいました。
本書の内容
●第一章
わたしが医者になった理由
顔色をうかがう子
タバコの火
代理ミュンヒハウゼン症候群
自傷行為と優しい手
悪夢の始まり
オピオイド
注射器の転がる食卓
誤解
発覚
壊れていく母
逃げ場所を求めて
美しい母と醜い娘
父からのSOS
●第二章
ダルク
六つの特徴
依存症外来
入院? わたしが?
ミーティングという治療
つらいのはわたしだけじゃない
イネイブラーはもうやめる
父娘の死刑宣告
命がけの大勝負
娘は悪魔
戦友・父の死
良い娘をもって幸せでした
喪主のいない告別式
狼少年と母
母を殺してしまおう
透明人間
カウントダウン
密やかな最期
消えたノイズ
●第三章
タブー解禁
言えなかった秘密
生きるためのドーピング
溺れる人と浮き輪の話
寂しいネズミ
PIUSテクニック
たった一度の涙
贖罪
終わりのない旅