株式会社誠文堂新光社は、 2020年8月5日(水)に、 『江戸川乱歩語辞典』を発売。
乱歩 にまつわる言葉を 辞典形式 で紹介する新しい 乱歩解説本 。 多くの作家から 敬愛 され、 今も読者を 魅了 し続けている、 日本の探偵小説の父・江戸川乱歩 。本書は、 そんな乱歩にまつわる言葉を イラストとともに 紹介する辞典。乱歩作品の 登場人物 や 舞台 、 名セリフ 、 小道具 などはもとより、 映画 、 テレビドラマ 、 マンガ 、 アニメ まで、 乱歩本人とその周辺にまつわる「 言葉 」 500語以上 を掲載。
人嫌いであると同時に社交的、 なげやりなのに几帳面、 恐縮しながら図々しい、 驚くほど世間的な常識人でありながら 反社会的なロマン主義者 ──。さまざまなジャンルのキーワードを通じて、 そんな乱歩の 多面性 が浮かび上がる。永井秀樹 氏による 耽美なイラスト も見所のひとつ、綴じ込み付録には、 乱歩を敬愛する著名人による「 私が愛する乱歩作品ベスト3 」を収録。
ディープな乱歩ファンから、 子供の頃、 乱歩作品に親しんでいた人、 映画やドラマ化された作品が好きな人、 近年の漫画やアニメを通じて知った若い人まで、 乱歩に興味があるすべての人 が楽しめる一冊だ。
荒俣宏「おわりに」より
「乱歩が小説を書きだした時期は、 日本は「 モダン 」の時代だった。 モダンとは、 単に新しい文明社会を指すのでなく、 正義と邪悪 、 醜と美 、 有産階級と無産階級 が共存してゲームのように立場が変わる世の中をあらわす。 どっちも 楽園と地獄 の両面を持つ。 今の日本もまさにそうだ。 コロナ のことを考えれば、 夢の都会が一瞬で現実の地獄に様変わりする 意味も分かると思う」
〈「私が愛する乱歩作品ベスト3」回答協力〉
荒俣宏/赤木かん子/綾辻行人/有栖川有栖/江戸川乱歩記念館/神田伯山(神田松之丞改め)/肥沼和之(月に吠える)/小林泰三/斉藤詠一/佐藤寿保/塚本晋也/友清哲/西村京太郎/松本幸四郎/村井光男(ナナロク社)/八重野充弘/和嶋慎治(人間椅子)/戸川安宣/小学5年女子/永井秀樹etc
商品情報
江戸川乱歩語辞典
著 者:奈落一騎
監 修:荒俣宏
仕 様:A5判、 200ページ
定 価:本体1,600円+税
発売日:2020年8月5日(水)
【目次抜粋】
相川守/アウル団/赤い蠍/「赤馬旅館」/赤ん坊を食べた山猫の様に/悪魔の渦巻き/天知茂/生きるとは妥協すること/岩井三郎探偵事務所/H・P・ラブクラフト/エジプトの星/大友克洋/小栗虫太郎/小山田静子/恩田/怪人二十面相/カフェ・アフロディテ/神なき人/筋肉少女帯/空気男/金田一耕助vs明智小五郎/黒蜥蜴/幻影の城/国家ごっこ/ゴム人形/佐野史郎/三角館/三人書房/嶋田久作/少年愛/白蝙蝠団/青銅の魔人/Z曲馬団/胎内願望/竹中英太郎/駄文を売って稀覯本を集めるのだ/探偵七つ道具/筒井康隆/鉄人Q/寺山修司/当分小説は書かない/ドストエフスキー/トリック映画論/ニコラ博士/人間椅子の実験/ネコ 夫人とネコむすめ/ハートの5/花崎マユミ/バロン吉元/ビブリア古書堂の事件手帖/蒲団/文代/星新一/真崎守/増村保造/丸尾末広/三國連太郎/三島由紀夫/水木蘭子/宮崎駿/美輪明宏/宗像隆一郎/盲獣/モルヒネ/もっとも影響を受けた書物/ヤン・シュヴァンクマイエル/夢野久作/横溝正史/横山光輝/夜の楽観/類別トリック集成/恋愛不能者etc