コロナショックで、世界恐慌、リーマン・ショック以来の経済危機に、歴史に学ぶ、「危機の乗り越え方」とは、新型コロナウイルス拡大で、 社会活動が低下し、 消費が落ち込み、 先の見えない事態となっている。私たちの暮らしは、 どうなってしまうのだろうか。
1929年の「世界恐慌」、 2008年の「リーマン・ショック」 などの、 歴史的な経済危機にとられた政策や、 リーダーたちの振る舞い、 その言葉から復興へのヒントを、 ポプラ新書でお馴染みのお二人 『池上彰×増田ユリヤ』 が探る。 緊急出版第二弾『コロナ時代の経済危機』は本日発売。
恐慌の歴史
・1927年 金融恐慌
・1929年 世界恐慌
・1930年 昭和恐慌
・1939年 第二次世界大戦勃発
・1973年 オイルショック
・1991年 バブル崩壊
・2008年 リーマン・ショック
・2020年 コロナショック 『コロナ時代の経済危機』(ポプラ新書より)
当時行われた、 暮らしを守る経済復興と命を守る社会保障は、 今の社会システムの基礎となるものがあった。世界恐慌が舞台となっているミュージカル「アニー」など、 困難な状況を生き抜く人々を描いた小説や舞台からは、 格差や分断を越えて、 運命を切り開く人間の力強さや、 互いをいたわる慈しみを知ることができるのでだ。今こそ、 「危機の歴史」 を知ることで、 いたずらに怖がらず、 第二波、 第三波に備え 、 冷静に対処するすべを学びたい。
目次
はじめに
・給付金一〇万円を使いましたか?
・景気はこれから一段と悪化へ
・医療従事者も追い詰められる
・日本の「未来」がやってきた
・指導者はどう振舞うべきか
・政府の対策は透明性に欠けている
第1章 世界恐慌からコロナショックを考える
第2章 ルーズベルトから学ぶ、 危機への対策
第3章 昭和恐慌に日本はどう立ち向かったか
第4章 オイルショック、 リーマン・ショックという苦い経験
第5章 危機の時代のリーダーとは――メルケル首相の言葉の背後に見えるもの
第6章 コロナ時代の「新しい生活様式」を考える
おわりに
新型コロナウイルス感染症対策に関するメルケル・ドイツ首相のテレビ演説
「おわりに」より抜粋
新型コロナウイルスの影響で、 世界恐慌以来の経済危機が訪れる。 そんな話が出てくるようになってきた。
コロナショックに追い打ちをかけるような不安が、 これからまだまだやってくるのか。
いったい何に救いを求め、 生きるヒントにしたらいいのか。
それにはやはり、 歴史を振り返る必要があるのではないか。
という思いから、 前作同様に著者と編集者が一つのチームになって、
情報を集め、 智恵を出し合い、 まとめていったのが本書である。
世界史・日本史両方の近現代史を、 歴史が嫌いだったり、 苦手だったりする人にも、
何とか最後まで読んでもらえる内容にするにはどうしたらいいか、 という点が、
もしかしたら今回一番の悩みだったような気がする。 それにどこまでこたえられているかは、
この本を手にとってくださった読者の皆様に判断をゆだねたい。