7月10日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国順次封切りとなる、映画『エレファント・マン 4K修復版』の公開を記念したトークイベントを中継で生配信することが決定。
本作は、19世紀のロンドンで”エレファント・マン“と呼ばれた実在の青年ジョゼフ・メリックの生涯と彼を取り巻く人々の交流を描いた感動作。長編映画デビュー作『イレイザーヘッド』(77)でカルト的な人気を得つつも、当時、弱冠33歳だった新鋭デイヴィッド・リンチ監督の名を一躍世界中に轟かせることとなった作品。日本では1981年5月に公開され、国内外合わせたその年の全公開作品の中でナンバーワンの配収を記録。社会現象とも言える一大ブームを巻き起こした。
米タイム誌が選ぶ「カラー時代のモノクロ映画ベスト10」で、『ベルリン・天使の詩』(87/ヴィム・ヴェンダース)、『シンドラーのリスト』(93/スティーヴン・スピルバーグ)などを抑え、堂々の1位を獲得。スタッフに、フランケンシュタインやドラキュラなどが登場する、怪奇映画監督としても知られるフレディ・フランシスが撮影監督として参加。彼がこだわったモノクロ映像特有の光と影、19世紀末の退廃的なロンドンの町並みが、この度の4K修復にて、より幻想的によりクリアになったことで、メリックの喜びと絶望のコントラストも一層鮮やかに映し出している。
鬼才デイヴィッド・リンチ監督が自ら監修し、美しく蘇った不朽の名作『エレファント・マン 4K修復版』は、7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて”緊急”公開。多くの映画館の再開を祝し、お客様への感謝の意を込めて、特別に鑑賞料金は1100円均一。
この度、『エレファント・マン 4K 修復版』の公開を記念し、映画評論家でデザイナーの高橋ヨシキさんと美術家でドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤さんをお迎えして下記の通り、無観客トークイベントを開催することが決定。トークの模様は、デイヴィッド・リンチ監督 プロデュースのコーヒーで知られ、今回、本作ともコラボレーションする渋谷 CAFE:MONOCHROME から YouTube Live にて、生配信。
トーク内容は、デイヴィッド・リンチ監督作品の魅力はもちろん、4K修復版で発見できる新たな側面、人間の内面に宿る 美しさや残酷さを見せつける本作を通して、今考えたい差別や偏見についてなど幅広く行う予定。また、デイヴィッド・リンチ監督の秘蔵イ ンタビュー映像も公開。40 年前に『エレファント・マン』をご覧になった方、タイトルだけは知っているけどまだ観たことがないという方、D・リン チ作品が大好きで何度も観ているという方など様々な方が、今回の 4K 修復で美しく蘇った『エレファント・マン』を観るために映画館へ足 を運ぶきっかけになること間違いなし。
『エレファント・マン 4K修復版』公開記念トークイベント生配信
配信日時:7月7日(火) 19:00~19:40(予定)
ゲスト:高橋ヨシキ(映画評論家/デザイナー)、ヴィヴィアン佐藤(美術家/ドラァグクイーン)
配信メディア:YouTube Live (チャンネル「unplugged film」)
Live Info.
エレファント・マン 4K修復版
7 月 10 日(金)より新宿ピカデリーほか全国“緊急”公開
監督:デイヴィッド・リンチ
脚本:クリストファー・デ・ヴォア エリック・バーグレン デイヴィッド・リンチ
製作:ジョナサン・サンガー
撮影:フレディ・フランシス
音楽:ジョン・モリス
出演:アンソニー・ホプキンス ジョン・ハート アン・バンクロフト ジョン・ギールグッド ウェンディ・ヒラー フレディ・ジョーンズ
原題:The Elephant Man/1980 年/アメリカ=イギリス合作/モノクロ/スコープサイズ/124 分/ドルビーステレオ
配給:アンプラグド ©1980 BROOKSFILMS LTD
19 世紀のロンドン。優秀な外科医トリーヴズ(アンソニー・ホプキンス)は、見世物小屋でエレファント・マンと呼ばれる青年メリック(ジョン・ハート)と出会う。極 端に身体が変形したメリックの姿を目にしたトリーヴズは、大きな衝撃を受け、彼を研究対象として病院で預かることに。当初は物も言えず怯え続けるメリックを誰もが知 能も低いと思っていたが、ある日、知性溢れる穏やかな性格であることが発覚。その後、新聞で取り上げられたメリックの元を舞台女優のケンドール夫人(アン・バンクロフ ト)を始め、上層階級者が訪れるようになる。トリーヴズは自分が形を変えた見世物小屋の興行師と同じなのではないかと悩むが......。