三井化学株式会社が、大牟田工場(福岡県大牟田市)において三井化学専用線(旧三池炭鉱専用鉄道)を2020年5月末を目途に廃止するとともに、三池炭鉱の時代から現在に至るまで100年以上の長きにわたり活躍を続けてくれた炭鉱電車への感謝と、未来に向けたレガシーとしての活用を検討する「ありがとう 炭鉱電車プロジェクト」を開始することが発表された。
その一つである「音の資産」記録化プロジェクトにSeihoの参加が決定。炭鉱電車が発する「音」を記録として残すため、炭鉱電車にまつわる音をASMR音源としてアーカイブしブランデッド・オーディオレーベルのSOUNDS GOOD®︎とコラボレーションし、「音の資産」を多くの人に楽しんでもらえるコンテンツとして公開する予定だ。
さらにSeiho(セイホー)がその炭鉱電車の音源を活用した楽曲の制作を行う事となった。「ありがとう 炭鉱電車プロジェクト」は「風景の資産」記録化プロジェクトやラストランイベント&試写会など盛り沢山な内容になっている。Seihoの制作した音源含め今後公開されていく情報を是非チェックして欲しい。
Seihoコメント
風で葉がこすれる音、窓の向こうから誰かを呼ぶ声、実際には聴こえない太陽のじりじり。僕たちは常に百、千の音の重なりを二つの鼓膜と一つの心で感じています。小さい頃に苦手だったフォークがお皿を伝う、きぃーとした音も、何故か音楽の中で聴けば意外と好きな音だったりする。たぶんパクチーみたいなもの?初めて訪問する大牟田の町だけど自分の脚と耳で、「記録」ではなく「記憶」を音楽で次に残せればなと思ってます。
三井化学株式会社 コメント
私たちの記憶と密接に関わっている「音」。 普段は何気なく聞こえている環境音も、 無くなると案外寂しいものだったりします。 今回、 100年以上の長きにわたり大牟田の町中を走ってきた炭鉱電車の廃線により、 町の人にとって普段は気にも留めないその音が失われることは、 後になって寂しさとともに思い出されることもあると思います。 そんな時、 ふと聞いてみることで、 音だけでなく景色まで伴って色鮮やかに思い出してもらいたいと思い、 「音の記憶」を記録化したいと思いました。 サンプリングした音を様々なアーティストの方に自由に使ってもらえることは、 炭鉱電車が過去の遺産でなく未来に向けたレガシーとして現役で走り続けることを意味します。 (三井化学 コーポレートコミュニケーション部 松永有理氏)