生きることはこんなにもくるしい。 でも生きなくてはならない。 なぜなのか。
作者はそれを考え続けるために——答えを見つけるためではなく——この長い物語を書いたのかもしれません。
——角田光代
今の言葉、 今の心の『源氏物語』がある。 三巻にわたる訳業に喝采を送りたい。
——池澤夏樹
与謝野晶子、 谷崎潤一郎、 そして瀬戸内寂聴……時代を代表する文豪たちが挑んできた超大作「源氏物語」の現代語訳。 今もっとも人気と実力を兼ね備えた角田光代が、 “長編小説断ち”宣言をしてまで完全訳に挑みました。 この大長編と向き合って5年、 いよいよ完結を迎える。
2014年11月に第1巻『古事記』から刊行を開始した「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」(全30巻)の最後を飾るのが、 角田光代による新訳『源氏物語』(全3巻)。 全集刊行開始から待ち望まれていた同作品の完結巻『源氏物語 下』を2020年2月27日、 ついに刊行。
角田光代訳の特徴は、 敬語をほぼ廃し、 今までの現代語訳ではすんなりと読み込めなかった細部までが読めるのが特徴。 また生き生きとした会話が魅力で、 これまでの現代語訳で挫折した人もこの角田訳で最後まで読めることをお約束。
完結を記念して、 『源氏物語』全三巻を美麗セットケースにてお届けする限定セットを作成。本セット限定【角田光代メッセージ入り特別カード】が封入されている。