このDVDは、立川志らくさんのひとり語りだが、なんと、毎回、寅さんとマドンナ、ゲストスターなどを高座に迎えた想定で、志らく師匠が彼らと掛け合いながら、全49作のみどころをガイド。保存版だ。
1969年の第1作公開から50周年を迎えた「男はつらいよ」シリーズ。 その偉大な50年を記念して、 23年ぶりの新作『男はつらいよ お帰り 寅さん』の全国ロードショーも12月27日と迫っている。寅さんとの再会に胸を高鳴らせる全国の寅さんファンに向けて、 朝のワイドショーの司会を務めるなど、 いまやすっかり時の人となった落語家・立川志らくから、 待望の”みどころDVD企画”がリリースされる。
当企画は、 記録的な大ヒットとなった『男はつらいよ 寅さんDVDマガジン』全50巻(2011年1月~2012年11月 講談社)に毎号収録された人気企画。 落語界一の寅さん博士の異名を持つ立川志らくさんが、 「男はつらいよ」各作品の見どころを、 一作ごとに案内するというもの。 もちろん、 ただのガイドではない。 なんと、 寅さん、 マドンナ、 ゲストスターなどを毎回高座に迎えたという想定で、 志らくが上下を切って彼らに話しかけながら作品を解説する。
「寅さん、 この作品のマドンナは、 寅さんのリクエストだったって噂ですね(笑い)」「それにしてもリリーさん、 あの場面での気持ちは正直どうだったんですか?」そんな登場人物とのフレンドリーな会話があるかと思えば、 「この作品は、 なんかこう魂が揺さぶられるような……」「もっとも美しい大原麗子が見られる作品です」といった志らく節も聞き応えあり。
また、 マニアならではの知られざる裏話の披露や懐かしい当時のエピソードもたっぷり語られる。1作ごとの「掛け合いガイド」は5~7分程度。 話題にあがったシーンや人物のスチール写真も随時挿入されて、 本編鑑賞の気分が盛り上がるが、 この掛け合いの鑑賞だけでも、 十分に堪能できる一級品の寅さんガイドだ。