産経新聞社発行の月刊音楽情報誌「モーストリー・クラシック」11月号が発売された。 特集は「生誕250年 ベートーヴェン」。
「モーストリー・クラシック」11月号は、 “楽聖”ベートーヴェンを特集しています。 1770年にドイツ・ボンで生まれたベートーヴェンは、 来年生誕250年の記念年。 彼の創作時期を3つに分け、 特集のタイトルは「生誕250年 ベートーヴェン 『英雄』出現!前期」とした。 以後、 中期、 後期と3カ月続けてベートーヴェンを特集する。
ベートーヴェンが1803年に作曲した交響曲第3番は「英雄」と呼ばれる。 原語のイタリア語では「シンフォニア・エロイカ」ですので「エロイカ」と言われることも。 エロイカは英語のヒロイック、 「英雄的交響曲」とするのが正確でしょう。 この曲は1つのエピソードとともに語られる。 ベートーヴェンはナポレオンを尊敬しており、 彼を念頭に作曲したが、 皇帝に即位したというニュースを聞き、 「俗物に過ぎなかった」と激怒、 楽譜の表紙を破り捨てた、 というもの。 しかし、 この逸話は今日では虚構とされている。
前期にはこのほか、 ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」、 第14番「月光」、 第21番「ワルトシュタイン」、 ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、 第9番「クロイツェル」、 3曲のピアノ協奏曲などさまざまな名作が生まれた。