角野栄子氏待望のエッセイ集『「作家」と「魔女」の集まっちゃった思い出』が発売。
装画は、 『鉄コン筋クリート』『ピンポン』『Sunny』をはじめ独自の画風と世界観で読者を魅了する漫画家・松本大洋氏が担当。 角野氏のイメージカラーである「いちご色」、 そして、 魔女の使いといわれる「黒猫」をあしらった、 柔らかくも印象的な一枚に仕上がっている。
喜びだけでなく、 悲しみも人に力を与えてくれる 子どもから大人まで愛されている『魔女の宅急便』の著者、 角野栄子氏はなんと今年84歳。昨年は児童書のノーベル賞といわれる「国際アンデルセン賞 作家賞」も受賞されましたが、 その感性は実母と死に別れた5歳の頃からはぐくまれたものだった。
生前、 洗濯する母の背中にもたれて感じたぬくもり、 父のあぐらの中で聞いたオノマトペ、 ブラジルで出会った赤毛の魔女、 「普通のおかあさんになってよ」と娘からいわれた日、 江戸川の土手に住む家なしのハーちゃん、 紀伊國屋書店本店の喫茶室で見たフランス帰りの岡本太郎。昭和から令和までの懐かしく切ない思い出の数々。 角野栄子のキセキの人生を一気に読める、 待望のエッセイ集だ。